水曜日バラエティ3番組が好評 違う角度からタレントの“意外な一面”発見

[ 2017年1月24日 19:53 ]

 昨年スタートした新番組で、タレントの“意外な一面”を発見できると好評なのが「モシモノふたり」(フジテレビ、4月スタート)、「あいつ今何してる?」(テレビ朝日、4月スタート)、「1周回って知らない話」(日本テレビ、9月スタート)の3番組、いずれも水曜放送のバラエティだ。

 よる10時から放送中の「モシモノふたり」は俳優の小泉孝太郎とお笑いコンビ「バナナマン」がMCを務める、タレント同士の“おためし同居生活”に密着するバラエティ。プライベートに近い空間に置かれたタレントたちを観察する気分になれる新感覚の番組だ。データニュース社(東京)が行っているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象2400人)によると、視聴者からは「出演者の“異常ぶり”が面白い」(72歳男性)、「恋愛のようなドキドキが楽しかったり、芸能人の意外な一面が見られるので楽しい」(31歳女性)など、タレントの思わぬ素顔や、男女2人がゲストの回では疑似恋愛も楽しめると好評。11日に放送されたベッキーがゲストだった回では、休業中の生活も赤裸々に語られるなど注目を集め、番組最高視聴率の10・4%を記録、最近話題の番組の一つになっている。

 よる7時から放送の「あいつ今何してる?」は、深夜で評判だった企画に、ネプチューンを司会に据えて昨年4月にスタートした番組。ゲストの学生時代の同窓生や友人が“今何をしているのか”を追うシンプルなドキュメントバラエティだ。ゲストの知られざる素顔を、スターになる前の友人関係を通して追いかけるというこれまでありそうでなかった視点が特徴で、視聴者の感想を見ると「芸能人の意外な過去が知ることができて面白かった」(26歳女性)、「番組を見て、昔の親友を思い出した。あいつ何しているだろう?」(65歳女性)など、タレントの“あのころ”を見ているうちに、視聴者自身が「そういえばあいつ…」などと思い出す、ノスタルジックな気分になる共感度の高い番組に仕上がっているようだ。

 「あいつ…」と同時間帯で放送されている「1周回って知らない話」は、東野幸治がMCを務めるトーク番組。通常のトーク番組と違うのは、例えばゲストの宮根誠司を迎えたときは「宮根誠司ってそもそも何者?」、泉ピン子には「なんでそんなに偉そうなの?」など、視聴者が密かに抱いている“失礼な疑問”を実際に投げかけ聞き出すという点。視聴者からは「毎回深く掘り下げているので興味深く見ている」(67歳女性)、「意外に知らないことが多く面白かった」(76歳女性)、「泉ピン子がお笑い芸人スタートとは思わなかった」(40歳女性)など、想像もしなかった事実や忘れてしまっているゲストの素性がわかると視聴者から好評を博しており、視聴率は初回から安定している。

 いずれの番組もタレントをさまざまな角度から見つめるバラエティだが、“同居生活をのぞき見”、“同窓生を追う”、“失礼な質問”とそれぞれが違ったオリジナリティあふれるアプローチで視聴者を楽しませている。切り口を変えながら、バラエティ番組は日々進化している。

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2017年1月24日のニュース