田口トモロヲ「バイプレイヤーズ」実現にクラッ“混沌の限り”の現場とは

[ 2017年1月13日 10:00 ]

「バイプレイヤーズ」名脇役インタビュー(1)田口トモロヲ(上)

名脇役6人の共演現場を明かす田口トモロヲ(C)「バイプレイヤーズ」製作委員会
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 俳優の田口トモロヲ(59)が、日本映画界に不可欠な名脇役6人が夢の共演を果たすテレビ東京「バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜」(13日スタート、金曜深夜0・12)に出演する。6人を特集した2002年の映画祭から14年。今回の企画は半信半疑だったといい、最初に全員集合したシーンは「クラッとした」というほど。6人の個性がぶつかり合う撮影現場の様子を楽しげに明かし、名脇役と呼ばれることには素直に喜んだ。

 田口のほか、遠藤憲一(55)大杉漣(65)寺島進(53)松重豊(53)光石研(55)=アイウエオ順=の6人が“主演”。全員が本人役を演じ、共同生活を送るという設定の異色作。海外の動画配信サイトから大型ドラマのオファーを受けた6人は、役作りとして絆を深めるため、シェアハウスで3カ月、一緒に暮らすことに。“おじさんだらけのテラスハウス”が始まる――。

 企画の発端は02年秋、東京・下北沢で開催された特集上映「6人の男たちフィルムズ」。当時、既に第一線を走っていた6人それぞれが選んだ出演3作品、計18本を10〜11月の6週間にわたって上映した。

 当初から6人の共演プランが持ち上がっていたが、14年の月日が流れた。今回の企画に、田口は「ついに?スケジュール合うの?」と半信半疑。実際に撮影が始まり「夢の中にいるようです。いい夢なのか、悪夢なのか分かりませんが」と笑いながら「6人全員が揃った時には『あっ、ウソじゃなかったんだ。実現してんのかいっ!』みたいな。妙なクラクラ感はありましたね。病気の立ちくらみはたまにあるんですが、それとは違う精神的な立ちくらみ」と冗談めかしつつも、奇跡の共演の凄さを表した。

 しかも、本人役。「意外性はありました」。今回は本人をリサーチした部分も投影されながら、あくまでドラマとしてカリカチュアするなど、実際の本人とは異なる面もあるキャラクターに、それぞれ仕上がっている。6人のうち、田口は自身とは一番遠いキャラクターで「宇宙人のような、得体の知れない男ということで、僕としては入りやすい、やりやすいシチュエーションでした。田口トモロヲという名前の、別人物を演じている感じ。宇宙人のようなイメージを持たれているのなら、せっかくだから、そこは乗っていこうと思いました」と取り組んでいる。

 比較的セリフが少なく、他の5人の演技を見ると「ここまでサバイブしてきた、やり続けてきた人というのは、やっぱり凄えなと、あらためて思いました」。百戦錬磨の田口をして「オレ、ダメだなぁ」と感じることも。「年齢的には大杉さんに次いで2番目に年寄りなんですが、佇まい的にはみんな先輩。先輩に付いていこうと思っています。そういう安心感はあります」。“先輩”5人の凄さとは?

 「第1話の冒頭に朝食で全員集合のシーンがあるんですが、テストをした時、みんな、ほぼ同時にしゃべり始めたっていうね。セリフ、全部かぶっていますよ。全部食っていますよ。もう混沌の限りでした。ビックリしました。僕、一応セリフあるのに、全然挟み込めないで。『え〜〜〜』みたいな。そんなにせっかち?自分から頑張ってインしないと、どんどん抜かされちゃう。そうか、そうか。人のセリフとか、待てないんだなと。バイプレイヤーズ、バトルロイヤルですね」と思い出し笑い。

 さらに、スーツに身を包んだ6人が横一列になり、カメラに向かって歩くオープニング映像。「カメラのフォーカスに合わせて『みんな揃って、ゆっくり歩こう!』と言ったのに、歩き出したら、みんなスピードが違う。こんなに合わない人たちって、凄えな。それを個性と呼ぶんだなと。この人たちがここまで生き延びてきた理由が分かりました。自分もその一員?いや、僕は焦りましたよ。全然、歩くスピードが合っていない。みんな、どんな気持ちなの?焦っているの、僕だけ?」と振り返り、笑みが絶えない。

 名脇役と呼ばれることについて聞くと「僕は学生時代から、殿山泰司さん、佐藤慶さん、三井弘次さんをはじめ、顔力のある名脇役の方たちが大好きだったので、自分が影響を受けた方たちに少しでも近づけたように、皆さんに見えているんだとしたら、それは非常にうれしいことです」と相好を崩した。

 偉大なバイプレーヤーに近づくべく、敬愛する5人の仲間と“伝説のドラマ”を作り上げる。

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