「あさが来た」３部門受賞に波瑠、ディーンともに「感謝しています」

「東京ドラマアウォード２０１６」授賞式、主演女優賞を受賞した波瑠

　ＮＨＫ・民放各社主催の「東京ドラマアウォード２０１６」の授賞式が７日、都内で行われ、３月まで放送されていたＮＨＫ連続テレビ小説「あさが来た」が連続ドラマ部門のグランプリを受賞。個人賞でも、ヒロインを演じた女優の波瑠（２５）が主演女優賞、同作で大ブレークした俳優のディーン・フジオカ（３６）が助演男優賞を受賞し、３部門を制覇した。単発ドラマ部門のグランプリは「嵐」の二宮和也（３３）が主演したＴＢＳ年末ドラマ特別企画「赤めだか」が受賞した。

　「あさが来た」は幕末から明治・大正時代を背景に、大阪有数の両替商に嫁いだヒロイン・今井あさが商売の才覚を発揮して実業家となり、銀行経営や日本初の女子大学校設立に奔走する姿を描いた朝ドラ通算９３作目。モデルは“明治の女傑”と呼ばれた広岡浅子。激動の時代の中で支え合う夫婦を波瑠と玉木宏（３６）が演じ、スケールの大きな作風が受け入れられ、「びっくりぽん」が流行。ディーンが大阪経済の父・五代友厚役を演じて大ブレークした。全１５６回の期間平均は２３・５％で、朝ドラとしては今世紀最高となる数字を記録した。

　波瑠は「（受賞は）びっくりぽんでした。すごくありがたいです。今の働ける女性の道を切り開いた女性なので、プレッシャーもありましたが、演じられて本当に良かったです。１０カ月間という撮影を乗り越えられたのもあさちゃんの言葉や行動に背中を押される瞬間もたくさんあってこそだと思います。たくさんの方に見ていただけて、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。（衣装の着物は）迷わなく置物でと。こうしていられることにとても感謝していますが、初心を忘れず、支えてくださる皆様への感謝を忘れず、感謝をしてまいります」と喜びを語った。

　ディーン・フジオカは「とてもうれしく思います。ありがたい賞をいただけて、感無量です。（反響は？）僕はずっと香港でキャリアを始めて、台湾だったり、中華圏でやったり、家もジャカルタだったりするので、当時は日本に通って仕事をしていたんですけど、伍代友厚というキャラクターと出会って、『あさが来た』というプロジェクトに起用していただいて、生まれた祖国との縁がこうやってつながったのが自分にとっては奇跡みたいなこと。自分にとって１つの人生のターニングポイントになった作品だと思っています。こういう形で賞というアウォードをいただいて、とても感謝しています」と述べた。