鈴木亮平、役作りはまだフラットも「世間の西郷隆盛像とかけ離れないものに」

[ 2016年11月2日 12:45 ]

2018年大河ドラマ「西郷どん」主演記者会見に出席した(左から)中園ミホ氏、鈴木亮平、林真理子氏

 俳優の鈴木亮平(33)が2018年NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」に主演することが決まり、2日、東京・渋谷の同局で行われた主演記者会見に出席した。鈴木は大河ドラマ初出演で、主演の大役に挑むことになる。

 鈴木は西郷隆盛を演じるにあたり「西郷隆盛という大きな男に相撲を挑んでいく覚悟でいきたい」と気合いを入れつつ、「(役作りのイメージは)脚本を読んでいないので、まだまっさらな状態。僕がこうしたいと突っ走るのは危険だと思っていますので、今は何も考えないようにしている」とまだフラットな状態であることを強調。

 「今の時点で1つだけ思っているのは、世間の皆様が思っている西郷隆盛像から大きくかけ離れたものにはしたくない。内面、外見とも脚本に求められるもの、作品に求められるものを誠実に全力で体現していきたい。実際はこういう人だったんじゃないかというふうに思っていただけるようにしたい」と気を引き締めた。

 原作の作家の林真理子さんは鈴木のキャスティングについて「中園さんとメールでこういう人いいねとやりあっていたんですが、2人の夢が叶って嬉しい。びっくりするような西郷像を作ってくれるんじゃないか」と太鼓判。「控室で、中園さんがいつ脱いでもいいような体になりなさいと命じていたので、個人的にはそちらも期待したい」と期待を膨らませた。

 一方の脚本の中園ミホさんは「西郷は写真が1枚も残っていない方。本当はどういう人だったかがわからない。脱いでいただきたいと言ったのは、裸体が見たいだけでなく、アクションシーンなどもあるのでお楽しみに」と不敵な笑みを浮かべた。

 原作は、作家の林真理子さんが雑誌「本の旅人」で連載中の小説「西郷どん!」。西郷の妻や家族らとの人間関係を中心に描き、大きな影響を受ける島津斉彬との出会いや篤姫との淡い恋、島流し先の奄美大島での苦労なども盛り込まれる。脚本は鈴木も出演した14年NHK連続テレビ小説「花子とアン」を手がけた中園ミホさんが担当する。

 主演には俳優の堤真一(52)が一時内定していたが、その後、堤本人の意向で辞退していた。制作統括の櫻井賢チーフプロデューサーは堤との折衝については「いろんな作品、ドラマを制作するにあたり、いろいろな方とコミュニケーションを取りながらやっている」としつつも「ご想像にお任せします」と多くを語らなかったが、鈴木の起用には「ベストな方。いいスタートが切れそう」と最良の選択であるとした。

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2016年11月2日のニュース