佐村河内氏が曲使用料請求 JASRAC提訴 6日に第1回口頭弁論

[ 2016年10月4日 20:11 ]

 耳が聞こえない作曲家として活動し、2014年に作曲者偽装問題が発覚した佐村河内守さんが、楽曲の使用料が分配されていないとして、日本音楽著作権協会(JASRAC)に支払いを求め、東京地裁に提訴していたことが4日、分かった。第1回口頭弁論が6日開かれる。

 JASRACは、作曲家や作詞家らから著作権の管理委託を受け、テレビ、ラジオの放送やカラオケなどで利用された楽曲の使用料を徴収、著作権者に分配している。

 佐村河内さんが発表した作品は、作曲家新垣隆さんが代作していたことが14年2月に発覚。JASRACは14年末、「誰の作品で誰に著作権があるかが不明」として、佐村河内さんから委託を受けた約100曲の著作権管理契約を解除した。

 佐村河内さんの代理人弁護士によると、楽曲の著作権は佐村河内さんに帰属することで新垣さんと合意し、契約解除前に使われた楽曲の使用料をJASRACに請求したが、支払われていないという。

 JASRACの担当者は「現段階ではコメントできません」としている。

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2016年10月4日のニュース