巨泉さん偲ぶ会にたけし、王氏ら 喪主寿々子さん「ほめて送ってあげて」

[ 2016年9月5日 17:34 ]

「大橋巨泉さんを偲ぶ会」オレンジ、赤、黄色と色鮮やかなに飾られた祭壇

 司会者、放送作家、ジャズや競馬の評論家などマルチに活躍し、7月12日に急性呼吸不全で亡くなった大橋巨泉さん(享年82)のお別れの会「大橋巨泉さんを偲ぶ会」が5日、都内のホテルで行われ、芸能界から関口宏(73)、小倉智昭(69)、久米宏(72)、みのもんた(72)、ビートたけし(69)、爆笑問題、竹下景子(62)、徳光和夫(75)、大村崑(84)、五月みどり(76)ら、スポーツ界からソフトバンク球団会長の王貞治氏(76)、江本孟紀(69)、青木功(74)、樋口久子(70)、中嶋常幸(61)ら、政界からも河野洋平氏(79)、菅直人氏(69)ら縁の深かった面々が冥福を祈った。

 湿っぽい形にはならないようにと、“お花畑”をイメージし、ダリア、トルコキキョウ、バラ、ガーベラ、ユリなどのカラフルな6000本の花で彩った華やかな祭壇となった。遺影はいずれも喪主の妻寿々子さん(68)が選んだものだといい、中央には数年前に雑誌の対談で撮影したという穏やかな笑顔の巨泉さん。4、5年前、ニュージーランドで釣りをした際にマスを釣った時の巨泉さん、数年前に国内でゴルフを楽しんだ時の巨泉さんの3枚が並んだ。

 式典の隣には、展示スペースも用意され、趣味、仕事などさまざまな思い出の写真とともに、巨泉さんが司会を務めた「クイズダービー」「世界まるごとHOWマッチ」「11PM」のセットも再現された。

 式典では、関口、王氏らが弔辞を述べた。王氏は「いろいろ教えていただきありがとうございました。お別れという気持ちが全然湧いてきません。私をかわいがっていただいたこと、今でもありがたく、感謝しています。これからも巨泉さんの存在はきょうお越しになった皆さんの胸に中には生き続けていくと思います。私もそう遠くなく、行けると思いますので、歓迎の準備をしていてください」と呼びかけ、関口も「王さんに遅れること、私もそちらに伺うことになると思います。後輩になるので、“おい、ひろし”と温かく迎えてください。お疲れ様でした」とメッセージを送った。

 最後に祭壇の前に立った喪主の寿々子さんは「主人は大変わがままで知られておりましたが、そのわがままを補うほどの優しさを持っていました。優しくて、可愛らしかった。47年間、一緒にいられたこと、幸せに思っています。大変体は強かったのですが、がんのほうが強かったようです。きょうは泣かないつもりで、明るい送り会にさせていただきたい。きょうは皆さんでほめて、天に送ってあげてください」とあいさつし、涙を誘った。

 会には関係者約600人、一般から約200人の計約800人が参列。報道関係は200人以上が集まった。

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