三浦友和 家庭崩壊引き起こすダメ親父役に自信「10年に1度の映画に出合った」

[ 2016年5月29日 20:30 ]

映画「葛城事件」の完成披露上映会で舞台あいさつを行った三浦友和

 俳優の三浦友和(64)が29日、主演映画「葛城事件」(監督赤堀雅秋、6月18日公開)の都内で行われた完成披露上映会で、共演の南果歩(52)、田中麗奈(36)らと舞台あいさつに立った。

 家族への思いが強いがあまり抑圧的になってしまい、意思疎通が図れなくなる父親を演じた三浦。出演依頼はクランクインの1カ月ほど前と急だったが、「映画の場合、その時期は何人か当たった後というパターンだけれど、監督から直々にということだったのでものすごく光栄でした」と振り返った。

 赤堀監督は、「(三浦が)ダメだったら、映画自体がなくなるという思いでした。怖さ、優しさを秘めて表現できる大好きな役者」と強調。三浦も、「(やくざを演じた)“アウトレイジ”がいけないんですよ。でも、AB型なので多面性はあるかな。多重人格だと思っているし、そうでないと役者は務まらないところもある」と冗談めかしながら応じた。

 映画の中で崩壊していく家族は妻と息子2人という、私生活と同じ構成だが「こんな家にならなくて良かった」と苦笑い。客席から「百恵さんはお元気ですか?」といういきなりの呼びかけにも、「ええ、元気にやっています」と大人の対応を見せた。

 現在は、出演している映画「64 前編」が公開中で「比較すると製作費は10分の1、上映館数は30分の1、撮影期間はこちらが3週間であっちが3カ月強。でも、スクリーンにかかれば同じ土俵に立つことができる」と説明。赤堀監督に「10年に1度の映画に出合えた」とメールを送ったほど力が入っており、「ひと言では言えない何かを感じてもらえる。息が詰まる、不快でもいいので、伝えていただければ評価として並ぶことができる。応援してください」と真摯に訴えていた。

 また、今年2月に5歳年上の医師との結婚を発表した以来、初の公の場となった田中は、タイトルにちなんだ最近の事件を聞かれ「名字が変わったことですね。田中麗奈というのが1人の女優さんの名前になりました」と報告。ファンから「おめでとう」のコールに笑顔で応えていた。

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2016年5月29日のニュース