歌丸「笑点」大喜利司会引退 三遊亭円楽ら涙「呆然とした」

[ 2016年4月30日 14:36 ]

「笑点50周年記念スペシャル」の会見に出席した三遊亭円楽。歌丸の司会引退に、目を赤くして涙をためる

 落語家の桂歌丸(79)が30日、東京・後楽園ホールで行われた日本テレビ「笑点50周年記念スペシャル」(5月15日、後5・00)の収録に参加。「来週(5月22日)を放送を最後に大喜利の司会をやめさせていただきたいと思っております」と勇退を宣言。歌丸の後任司会は検討中。今後、歌丸は終身名誉司会に就任、「笑点」の直前に放送されている5分番組の「もう笑点」(日曜、後5・25)には出演する。

 歌丸は満50年を迎える放送回で大喜利司会を引退を宣言。収録後には、大喜利メンバーとともに会見に出席した。「若い方にお譲りして、60年、70年と続けてください。別に落語家をやめるわけではありません。まだまだ覚えたい話があります。(今後も)落語をやる以外にない」と落語への思いを強調。後任については「私の口出しすべきことではない。日本テレビさんにお任せしています」と明言を避けた。

 ことし1月に歌丸から引退の意向を聞いたという大喜利メンバーからは動揺が走った。番組の毒舌な掛け合いな名物になっている三遊亭円楽(66)は「聞いた時は呆然とした。死ぬまでやったらいいと思っていた。大きなネタが無くなった」とイジリつつも、歌丸の落語への思いに触れ、「芸の欲があるかぎり大丈夫。今後も落語で背中を見させていただきます。長生きしてください」と涙を拭った。

 長らくレギュラーを務めた林家木久扇(78)も「とにかくびっくり」「わからない。こういうのを呆然と言うんだな」と喪失感を口にした。座布団運びの山田隆夫(59)も「本当に寂しいです。いろいろなことを教えていただきました。本当にありがとうございます」と涙を流した。

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