波瑠「あさが来た」最終回迎え「ロスが始まった」

[ 2016年4月3日 05:30 ]

NHK大阪ホールでの「あさが来た」を見る会で披露されたファンからの寄せ書きと波瑠(中)、三宅弘城、大森美香氏

 NHK連続テレビ小説「あさが来た」(月~土曜前8・00)が2日終了し、大阪市のNHK大阪ホールで「最終回を見る会」が開催された。ヒロインの白岡あさを演じた女優の波瑠(24)がゲストで登場。「不思議な寂しさがありますね」と、早くも“あさロス”に襲われ始めている様子。会場の外では波瑠が出てくるのを約200人のファンが待ち受けるなど、同作の根強い人気を裏付けた。

 会場は約1100人のファンで埋まった。大型ビジョンに昼の再放送の回が流れ始めると、「この会で最終回を見ようと思って(午前の放送は)見ていないです」と言う波瑠は舞台の袖から体をのけぞらせた。

 約半年間の放送が終了。大きな拍手で迎えられた波瑠は「一視聴者になっていいのであれば、こんな素敵なラストはないでしょう」と感無量の面持ちであいさつ。最終週の台本が届いた時には「本当に鳥肌が立ちました。なんて本当に温かくて、素敵なエンディングを迎えるんだと思いました」と話した。

 「いよいよ本当に終わる日が来た。走り切ったというのと同時に、ちょっと心細くなるというか、寂しいですね」と心情を吐露。「クランクアップの時には感じなかった、不思議な寂しさがありますね」と付け加えた。

 約10カ月に及んだ撮影は先月5日に終了した。「悩んでいましたし、考え込んでしまうこともあった」と振り返った。「喪失感は?」と問われると、「あっ、終わってしまった、というロスが、私、今日、始まった気がします」と即答した。

 朝ドラでは、2013年9月に人気作「あまちゃん」が終了後、熱心に視聴していたファンが喪失感を覚える“あまロス”現象が発生した。「あさが来た」でも、大ブレーク中の俳優ディーン・フジオカ(35)が演じた五代友厚が死去した際に“五代ロス”が起こった。

 「あさが来た」は、NHKが独自集計した2月末時点での平均視聴率が23・4%(関東地区)。2000年代に入って最高の「さくら」(02年放送)の最終回までの平均視聴率23・3%を上回っている。この勢いなら、朝ドラの今世紀最高の平均視聴率になることが濃厚。この日の波瑠のように、日本中が“あさロス”に襲われることになりそうだ。

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2016年4月3日のニュース