「あさが来た」ヒットの理由は“紙芝居感覚” 弥七役・竹下健人が分析

[ 2016年4月3日 08:22 ]

NHK連続テレビ小説「あさが来た」で弥七を演じた竹下健人(C)NHK

 2日に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説「あさが来た」(月~土曜前8・00)に出演した関西発のイケメン劇団「Patch」竹下健人(22)が、スポニチ本紙取材に1年近くの撮影を振り返った。

 白岡あさの嫁ぎ先、加野屋の手代・弥七役。出演者かつ「朝ドラウオッチャー」を自認するだけに、好評の要因を「脚本の分かりやすさ。起承転結がしっかりしてて誰かのアップや不穏な音楽が流れて終わるとか。紙芝居を見ている感覚」と指摘した。

 実感したのが「眉毛や!」と街でかけられた子供からの声だった。自ら「平成生まれの昭和顔」とするセールスポイント。「“弥七”じゃないんだと思った。小さい子にも分かってもらいやすいストーリーだからこそ」と幅広い世代に受け入れられた証しと認識した。

 昨年10月、あさの嫁入りから登場し、3カ月ほどと思った出演予定が正月をまたいで最終週まで伸びた。「オーバーにやった。やらないでより、やって怒られる方が絶対にいいと思った。“スライディング弥七”とか言われました」。竹下も“あさロス”の渦中だが、立ち止まってはいられない。今春、龍谷大経済学部を卒業。同劇団での活躍に対して同窓会長賞を受賞した。今月20日からは大阪・ABCホールで同劇団の舞台、週刊少年ジャンプの連載作が原作の「磯部磯兵衛物語~浮き世はつらいよ~」に出演する。高齢の宮本武蔵役に「かっこいいイメージだが、面白い武蔵もありかな」。舞台で脱“あさロス”を証明する。

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2016年4月3日のニュース