波瑠「あさが来た」涙の撮了 ラストシーンは“異例”の非公開

[ 2016年3月5日 14:50 ]

ドラマ「あさが来た」がクランクアップ、くす玉を割る(右から)玉木宏、波瑠、宮崎あおいらキャスト

 NHK連続テレビ小説「あさが来た」(月~土曜前8・00)が5日、大阪市内の同局でクランクアップした。主人公・白岡あさを演じた女優の波瑠(24)は最終シーンを終え「終わったという実感はないけど、こみ上げるものがあって、涙が出た」と大粒の涙を流した。脚本家の大森美香(44)らから花束を贈られ感激の面持ちだった。

 クランクアップ後の会見では、昨年5月15日にクランクインしてから約10カ月に及んだ収録を振り返り、波瑠は「無事に最後を迎えられたのはキャスト、スタッフ、視聴者の皆さんの支えのおかげ」と感謝の気持ちを表し、一番印象に残っていることを「こんなにたくさんのセリフと格闘したのは初めて」と明かした。

 また「最初から最後まで方言に悩まされた」と京都弁、大阪弁の難しさを痛感した苦労話も。あさの夫・新次郎役の玉木宏(36)は「ヒロインは大変。孤独も感じただろうし、忍耐力もついたと思う」と波瑠の女優としての成長ぶりを認めた。あさの姉・はつ役の宮崎あおい(30)は「いろんなことを実現するあさには感動した。祖父母が何よりも喜んでくれたのが一番うれしい」と話した。

 番組平均視聴率は昨年12月4日に関東地区で27・2%(ビデオリサーチ調べ)を記録。関西地区でも常時20%を超える人気となった。2001年以降の期間平均視聴率では、2月27日現在で02年の「さくら」の23・3%を超える“今世紀最高”の23・4%。同局の正籬聡局長は3日の定例会見で「関東地区の数字は21世紀に入って(連続テレビ小説で)1、2位を争う高水準。このまま、今世紀最高になれば」と期待している。

 通常はラストシーンが公開されるが「視聴者の皆さんに楽しみにしてもらいたかった」と佐野元彦エグゼクティブプロデューサーが明かしたように非公開となった。「波瑠さんはリアクションの顔も変わり、大きく成長されたと思う。どこに出しても恥ずかしくない娘になった、という感じ」と佐野氏。「皆が心を通わせたチーム。最後までグングン展開します」と続けた。

 女優・杏(29)主演の「ごちそうさん」が13年10月16日に記録した今世紀最高視聴率27・3%を超えるか。最終回は4月2日に放送される。

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