テレ朝 4月改編は「縦の流れ」強調 「ロンハー」は金曜に引っ越し

[ 2016年3月2日 17:53 ]

テレビ朝日

 テレビ朝日は2日、東京・六本木の同局で「2016年4月改編」説明会を行い、「テレビ朝日らしさ」「縦の流れ」を強調した新タイムテーブルを発表した。

 改編率は全日10%、ゴールデン30%、プライム26・7%となった。異例の低さだった昨年10月の改編率(全日13・6%、ゴールデン12・9%、プライム9・6%)に比べると、数字的には大きいが、枠移動などもあり、全体的にはそれほど大きな動きは見られない。

 火曜午後9時で放送中の人気バラエティー「ロンドンハーツ」が金曜午後9時に移動。「金曜★ロンドンハー」としてリニューアルされる。西新総合編成局長は「縦の流れ、フローをすごく大事にしたいというのが方針。19時台のアニメ、20時台がミュージックステーションという、視聴者層から見ても、若い層が見やすい、そのままでの流れでロンドンハーツのいろんな企画を見ていただきたい。期待しているところで、もちろん頑張りたい」と若者が見やすい流れが重視した変更。

 一方で、「世界の村で発見!こんなところに日本人」は金曜から火曜に移動するが、こちらは幅広い層へ向けた番組の流れを意識したものとなっている。

 水曜午後7時は「ナニコレ珍百景」が終了し、プライム帯で単発企画として人気を博した「あいつ何している?」(水曜後7・00)がゴールデン進出。MCは「ナニコレ―」からお笑いトリオ「ネプチューン」がそのまま引き継ぐ。さらに、月曜午後11時15分に橋下徹前大阪市長(46)とフリーの羽鳥慎一アナウンサー(44)の新番組がスタートする。

 平日の全日は改編ゼロ。これについて、西総合編成局長は「昨年から朝の情報ベルト番組をリニューアルした。情報番組は中身を常に更新しているので、好評をいただいている流れを大事にして、より中身を充実させることが合っていると判断した」とし、現在の番組の好調を強調した。

 一方、同じく「流れ」を意識した変更だが、土日には大きなリニューアルがある。土曜夕方のニュース番組「スーパーJチャンネル」(後4・30)はスタート時間を1時間繰り上げ、現在の30分から90分に大幅に枠を拡大する。谷口洋一編成部長は出演者等について「最終調整中で、今後発表していく」とした。

 「相棒」「スペシャリスト」といった人気ドラマシリーズを生み出した土曜夜の2時間ドラマ枠「土曜ワイド劇場」を「土曜プライム」としてリニューアル。これまでの「土曜ワイド劇場」の人気シリーズだけでなく、新作ドラマ、スペシャルバラエティーなどを幅広く放送する総合エンターテインメント枠として生まれ変わる。

 谷口編成部長は「土曜ワイド劇場をやるときは、土曜ワイド劇場と表記する。土曜ワイド劇場の人気シリーズ以外の時は土曜プライムのスペシャルドラマになる。土曜ワイド劇場(の名称)がなくなるわけではない」と長年続いた「土曜ワイド劇場」の終了は否定。「土日の夜はエンターテイメント枠を充実させることが目標。新しいドラマも人気があるので、柔軟に対応していこうということ。土曜ワイド劇場も人気シリーズがいっぱいあるので、今までのソフトも大事にしていく。人気シリーズもしっかり放送しながら、時にはスペシャルバラエティーも投入するという形」とリニューアルの意図を説明した。

 また、日曜日は朝6時半から生放送のスポーツ番組「スポーツサンデー」を新たにスタートさせる。土曜のスポーツだけでなく、海外スポーツなどの最新情報を網羅していく。さらに、月曜夜から日曜昼に「ビートたけしのTVタックル」を移動する。西総合編成局長は「縦にリズムがあるものになったのでは」と自信をのぞかせた。このほか、お笑いタレントの今田耕司(49)が議長として同じカテゴリーの人だけがわかる“あるある”を発見していくバラエティー「あるある議事堂」(土曜深夜2・15)をはじめ、「あなたは今幸せですか?」(水曜深夜2・21)、「やりすぎ!ピンポン代行者」(土曜深夜0・45)、「まとめないで!!」(土曜深夜後2・45)といった深夜の新バラエティーも続々発表された。

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