桃井かおり 19年願い続けた待望の賞「明日、事故に遭っても未練ない」

[ 2016年2月16日 19:19 ]

毎日映画コンクール表彰式、田中絹代賞を受賞した桃井かおり

 第70回毎日映画コンクール(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の表彰式が16日、ミューザ川崎シンフォニーホールで行われた。

 往年の名女優・田中絹代さんを称えて設立された田中絹代賞に輝いた桃井かおり(64)は、1997年(第52回)に「東京夜曲」などで女優主演賞を受賞した際、「次は田中絹代賞」と狙いを定めていただけに、「長くやってきたかいがあった。とうとう頂いたと田中さんに報告して、バカ笑いしてもらいたい」とトロフィーを大事そうに抱えた。

 監督第2作「火 Hee」などが出品されたベルリン国際映画祭に参加し、まだ上映が残っていたが、「どうしても欲しかった」とこの日朝に帰国。田中さんとは若手の頃に何度か共演しており、「NHKで“新人の田中でございます”ってあいさつされて、こんなおばさんがこれからデビューなんて大変だなあと思ったけれど、テレビに進出する1作目だったの。本当にお世話になったし、今思うと恐ろしいわね」と苦笑いで振り返った。

 それでも、「一生に一度だから、本当に今年頂けたのがうれしい」と19年を要した念願の受賞にあらためて感激。「運を使い切ってしまったかもしれない。でも明日、交通事故に遭ってもたいした未練はないから」とうれしそうに話した。

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2016年2月16日のニュース