橋下氏 市長から視聴率男へ 4月開始テレ朝バラエティーレギュラー

[ 2016年2月16日 06:00 ]

橋下徹前大阪市長(左)と羽鳥慎一アナウンサー

 昨年12月に政界を引退した橋下徹前大阪市長(46)が4月からテレビ朝日のバラエティー番組にレギュラー出演することが決まった。毎週月曜に午後11時15分から1時間放送される新番組。政界に依然として復帰待望論がある中での新たな動きになる。

 レギュラー番組は、2008年1月に大阪府知事選に出馬する際、日本テレビ「行列のできる法律相談所」などを降板して以来約8年ぶり。橋下氏は「政治家になる前はテレビでかなり無理をしていたので、もうあのようにはできません。今回は普通に、そして政治家の経験を少しでも生かすことができれば」と抱負を語った。

 同局「モーニングショー」で司会を務める羽鳥慎一アナウンサー(44)と初コンビを組む。ただ、内容とタイトルは決まっていない。橋下氏と羽鳥アナが出演する特番「橋下×羽鳥の新番組始めます!(仮)」(3月23日後7・00)で番組の内容を検討する前代未聞の試み。

 内容の候補は(1)羽鳥アナのナビゲートで話題の人物などを紹介する番組(2)スタジオに論客ゲストを招いてのトーク番組(3)橋下氏と羽鳥アナが全国の街を歩く番組――だが、2人が納得できない場合は新番組が始まってからもさらに検討を重ねる。

 橋下氏は政界引退後、弁護士としての仕事や講演活動で多忙な日々。関係者によると、タレント活動については年明けから内容の検討に入った。

 橋下氏は羽鳥アナについて「ほぼ同じ年で大学の学科(早大政経学部経済学科)まで同じ。ちょっと爽やかすぎて、画面に一緒に並ぶのが嫌な感じ」と冗談交じりに語った。どんな言動を見せていくのか注目が集まりそうだ。

 ▼浅川博忠氏(政治評論家)テレビに出るのは全国区で顔を売る思惑があり、いずれ衆院議員を目指す布石だろう。おおさか維新は関西では浸透しているが、全国では限界がある。自らはもちろん、おおさか維新の知名度アップの狙いがある。今夏に衆参同日選が実施されれば、降板して衆院選に出馬する可能性もある。安倍首相の改憲の協力者になり、ポスト安倍も狙っているのではないか。

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