有村架純 吉田羊とビリギャル“親子受賞”「自分一人の力じゃ」

[ 2016年2月10日 05:30 ]

壇上であいさつを行い吉田羊から優しく手を添えられ笑顔を見せる有村架純(左)

 東京映画記者会(スポーツニッポン新聞社など在京スポーツ7紙の映画記者で構成)が選ぶ第58回ブルーリボン賞(15年度)の授賞式が9日、東京・内幸町のイイノホールで行われた。主演女優賞を受賞した有村架純(22)と助演女優賞の吉田羊(年齢非公表)は映画「ビリギャル」で母と娘を演じ、いわば“親子受賞”。壇上で手を取り合って喜んだ。

 名前を読み上げられ、登壇した有村は表彰状を受け取った後、しばしマイクの前で困ったような表情を見せた。「緊張で何を話そうか忘れてしまいました」と苦笑いした。主要映画賞では初の主演女優賞。「ビリギャル」で演じた落ちこぼれギャルとはまるで違う初々しい姿だ。

 すぐに表情を引き締め「賞を頂けたのも自分一人の力ではなく、スタッフの尽力があったから」と感謝。「ストロボ・エッジ」の廣木隆一監督(62)には「芝居は引き算で気持ちさえあれば伝わるんだ、と私の芝居を根本から変えていただいた。廣木監督との出会いがなければ、ビリギャルはなかったかもしれません」と思いを伝えた。

 「ビリギャル」で母親を演じた吉田羊の助演女優賞は自分のこと以上に喜んだ。「この場に一緒に立てて本当にうれしい。いろいろな奇跡を起こしてくれた作品でした」と“親子受賞”に感激した。

 実生活では未婚の吉田だが、母親役について「何も役作りはしていなくて。架純ちゃんがストンと娘としていてくれたから」と主演女優を称えた。自身の賞について「賞をもらうなんて、小学生のときの自由研究で“ひまわりの種”を扱って以来」と話し、会場を沸かせた。また作品賞「日本のいちばん長い日」の原田眞人監督(66)から「いつか仕事を」と言われ大喜び。原田監督の受賞あいさつの言葉を受け、「たとえブルーリボンと縁が切れても、これだけで良かったです」と笑顔だった。

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