ブラジル映画「ニーゼ」グランプリなど2冠 東京国際映画祭閉幕

[ 2015年10月31日 18:36 ]

第28回東京国際映画祭の東京グランプリに輝き、スピーチする映画「ニーゼ」のホベルト・ベリネール監督

 第28回東京国際映画祭の授賞式が31日、東京・六本木ヒルズで開かれ、ブラジル映画の「ニーゼ」(ホベルト・ベリネール監督)がコンペティション部門の最高賞「東京グランプリ」と、最優秀女優賞(グロリア・ピレス)の2冠に輝いた。出品された日本映画3作は賞に絡まなかった。映画祭は同日閉幕した。

 「ニーゼ」は実在した女性精神科医が主人公。統合失調症の患者らが絵画を描く作業療法を行いながら、患者への暴力的な治療が横行する医療界に立ち向かう姿を描く。

 ベリネール監督は「彼女を世界に紹介するのが私の責任。この映画に人生の13年間をささげました」と話した。

 他の主な受賞者と作品は次の通り。

 審査員特別賞=「スリー・オブ・アス」(ケイロン監督)▽最優秀監督賞=ムスタファ・カラ監督「カランダールの雪」▽最優秀男優賞=ローラン・モラー、ルイス・ホフマン「地雷と少年兵」▽最優秀芸術貢献賞=「家族の映画」(オルモ・オメルズ監督)▽観客賞=「神様の思し召し」(エドアルド・ファルコーネ監督)

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2015年10月31日のニュース