綾野剛 塩崎厚労大臣と対面「たった一本の注射で救える命がある」

[ 2015年10月28日 14:10 ]

TBSドラマ「コウノドリ」と厚生労働省のタイアップが決定し、リーフレットを手に笑顔を見せる綾野剛(右)と塩崎恭久厚生労働相

 TBS系連続ドラマ「コウノドリ」(金曜後10・00)で主演する俳優の綾野剛(33)が28日、東京・霞が関の厚生労働省で塩崎恭久厚生労働大臣(64)と面会した。

 「コウノドリ」は「モーニング」(講談社)で連載されている鈴ノ木ユウ氏による同名人気漫画を原作に、産婦人科医で天才ピアニスト・鴻鳥(こうのとり)サクラ(綾野)を中心に、命が誕生する現場に関わる人々の姿を描いている。初回視聴率は12・4%(16日放送)でスタートし、第2話も12・0%(23日放送)で好調を維持。これまであまり描かれることのなかった出産の現場に取り巻く現状やさまざまな社会問題を扱い、女性を中心に評判となっている。

 30日放送の第3話のテーマは妊婦の「風しん」。「風しん」について国民に広く理解と普及を図ることを目的とし、タイアップ企画の実施が決定。その企画の一環として、先天性風しん症候群について、予防接種の必要性などを啓発するメッセージを掲載したリーフレットを制作し、この日、綾野が同省へ出向き、塩崎大臣に収めた。

 周産期医療の現場で戦う医師を演じる綾野は「登場人物はフィクションですが、起こっていることは全てノンフィクション。見ている視聴者の皆さんにきちんと届くようなものを作っていけないといけない。そういった姿勢をまずは自分たち、現場から動くことで伝えていける」と力説。演じるにあたり、自身も抗体検査を受けたといい、「子供の頃に風しんのワクチンを打ったが、今現在、抗体がどこまであるかもわからなかったので、抗体検査を受けた。僕はしっかりとあった」としながらも「たった一本の注射で救える命があるということを、少しでもドラマというフィクションのメディアから現在進行形のノンフィクションの現場に届けることも正しいあり方のひとつだと思っています」とその役割の重要性を強調した。

 塩崎大臣には「改めて時間を作っていただいてありがとうございます。感謝しております」と頭を下げた。塩崎大臣も「人々に命と健康を守ることができるという番組を作っていただいてありがたい。若い人たちに意識を持ってもらうことが大事。ドラマが現実の問題として花開くように頑張っていただきたい」と期待を寄せた。

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2015年10月28日のニュース