ピース又吉にCMオファー殺到!芥川賞受賞後15社から依頼

[ 2015年8月22日 05:30 ]

第153回芥川賞・直木賞贈呈式に出席した又吉直樹

 第153回芥川賞、直木賞の贈呈式が21日夜、都内のホテルで開かれ、芥川賞を受賞したお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹(35)が出席した。「芥川賞をもらって次書かないのは失礼な気もするし、書くべきだと思ってる」と話し、あらためて次回作への意欲を示した。受賞作「火花」は、発行部数239万部という大ヒット。又吉フィーバーが起きる中、又吉へのCMオファーが殺到している。

 又吉はダブルのグレーのジャケット、八分丈の紫色のズボンに黒の革靴で登場。“芸人”又吉と変わらないたたずまいで壇上に立ち、「面白いものを書きたい。それを読んでもらって率直な感想をいただければ、また励みになる」と、作家業への決意を表明した。

 「芥川賞作家」の肩書がついて回ることには、「最初の何日間かはゲー吐きそうやった」と独特の言い回しで吐露。しかしそれも、生活に苦労した下積み時代に比べればうれしい悩み。「表現する場所を与えてもらえてることをうれしく思う」と喜びをかみしめた。

 7月16日に芥川賞を受賞後、又吉フィーバーが起きている。この日も詰めかけた報道陣は、主催者サイドが「例年より格段に多い」という120人以上。また、又吉にタメ口で質問した記者がネット上で話題になったり、交際報道が出たりと、過去の芥川賞受賞者に例がないほどの注目度。

 スポニチ本紙の取材では、時代を映すCMへの出演依頼が芥川賞受賞後、約15社から届いている。今年上半期のCM起用社数ランキング(ニホンモニター調べ)男性部門の1位は10社で、「嵐」の相葉雅紀と櫻井翔、スポーツコメンテーターの松岡修造氏の3人。又吉は現在、4社のCMに出演中のため、一気に男性1位だけでなく女性部門1位の上戸彩の13社を抜く可能性もある。

 こうした状況の変化にも本人は冷静で、今月上旬には3日間の夏休みを取ってリフレッシュ。関係者は「自分は芸人だというところはブレてない」という。その言葉通り、受賞パーティーの終了後は、お笑いライブ出演のため、都内の劇場へ向かった。

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2015年8月22日のニュース