【覆面座談会】つんく♂声帯摘出を公表 声を取り戻すのに思わぬ壁

[ 2015年5月6日 13:30 ]

つんく♂

 初夏の訪れとともに気温が上昇する中、芸能界もさまざまな話題でヒートアップ。「シャ乱Q」ボーカルで音楽プロデューサーのつんく♂(46)が喉頭がん治療のため声帯を全摘出したことを先月公表した。おなじみの座談会メンバーが旬のネタの裏側に迫ります。

 リポーター 喉頭がんを患っていたつんく♂が声帯摘出を告白したニュースも衝撃だった。

 スポニチ本紙デスク 実は、つんく♂が所属する事務所の担当記者の間では、声帯を摘出したことは以前から知られていた。でも、自ら選んだタイミングで公表したいという本人の思いを尊重して、記事にするのは控えていた。

 ワイドデスク 世間に与えた衝撃は大きかった。プロデューサー以前に歌手だということもあり、声より命をとった決断に多くの人が胸を打たれた。

 週刊誌記者 忌野清志郎さんや立川談志さんは、声帯摘出を拒んで余命を縮めた。芸能人にとって、喉のがんは難題だ。

 本紙デスク ただ、つんく♂は声帯を摘出してからというもの、体調はすこぶる良好のようだ。元気が有り余り「もっと仕事をしたい」と張り切っていると、あちこちで耳にするよ。

 リポーター それは何よりだね。

 週刊誌記者 その元気が、声を取り戻す意欲につながっているようだ。

 スポニチ本紙デスク 声を失って落ち込む間もなく「食道発声法」のトレーニングを開始した。肺でなく胃にためた吸気をげっぷの要領で逆流させ、食道の一部を振動させ音を出すもの。早ければ1年もかからず習得でき、日常会話には支障のないレベルになる。

 ワイドデスク やはり一時代を築いた人物だな。バイタリティーが凄いよ。

 リポーター このトレーニング方法自体も、大きな注目を集めたね。同じような境遇で悩んでいる患者さんや家族にとって、大きな励みになっているようだ。でも、ちょっとつんく♂にとっては困った事態になっていると、小耳に挟んだんだけど…。

 スポニチ本紙デスク どういうこと?

 リポーター 話題になりすぎたために、この発声法を研究する団体に相談や依頼が殺到し、つんく♂がなかなかトレーニングを受けられなくなってしまったそうなんだ。

 週刊誌記者 それはいささか気の毒な話だな。

 ワイドデスク でもつんく♂みたいな人は、歌や音楽とはまた違う形で人々に希望を与えられていることに、さらに生きる情熱を燃やしているのかもしれないね。

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2015年5月6日のニュース