三津五郎さん 早すぎる59歳 人気俳優相次ぎ…歌舞伎界に大きな損失

[ 2015年2月22日 21:32 ]

亡くなった坂東三津五郎さん

 実力派の歌舞伎俳優で踊りの名手として知られた坂東三津五郎(ばんどう・みつごろう、本名守田寿=もりた・ひさし)さんが21日、すい臓がんのため、59歳の若さで死去。12年12月に中村勘三郎さん、13年2月に市川団十郎さんが亡くなった歌舞伎界は、また1人、人気俳優を失った。

 三津五郎さんは、勘三郎さんとは幼なじみで同学年の良きライバル。若手の頃から互いに切磋琢磨して芸を磨き、歌舞伎に新たなファンを呼び込んだ。特に舞踊「棒しばり」「三社祭」は息の合った名コンビとして知られ、人気を博した。勘三郎さんの葬儀では「そちらに行ったら、また一緒に踊ってください。その時のために稽古しておきます」と弔辞を読み、盟友の死に涙した。

 歌舞伎以外でも映画、ドラマなどで幅広く活動した三津五郎さん。城好きとしても知られ、ナビゲーターを務めるBS朝日「坂東三津五郎がいく 日本の城ミステリー紀行」が今月15日に放送されたばかりだった。

 私生活では1983年に元宝塚歌劇団の寿ひずる(60)と結婚し、長女の女優・守田菜生(30)、長男・坂東巳之助(25)らをもうけたが離婚。元フジテレビアナウンサーの近藤サト(46)と98年に再婚も、2000年に破局した。

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