佐藤浩市、番組ナビ初挑戦 TBS戦後70年特番で進行&取材

[ 2015年2月12日 06:35 ]

「湯の花トンネル列車銃撃事件」の現場前に立つ佐藤浩市(C)TBS

 俳優の佐藤浩市(54)が番組ナビゲーターに初挑戦する。TBSの特別番組「戦後70年 千の証言スペシャル 私の街も戦場だった」(3月9日後9・00)で、進行のほか、戦争を知る人々への取材を行う。

 番組は、戦後70年の節目の今年、生々しい映像と証言で戦争を見つめ直すドキュメンタリー。

 中でも注目なのは、米軍の戦闘機の翼などに設置された「ガンカメラ」によるテレビ初公開の映像。多くは、機銃の引き金を引くと同時に録画が開始される仕組みだったという。番組では映像を分析して場所を特定し、当時地上にいた人々への取材のほか、撃った側の米軍の元パイロットの話を聞くなど、戦後70年をめぐる人々の思いを浮き彫りにする。

 佐藤は、太平洋戦争末期、米軍戦闘機の空襲で列車の乗員乗客に多数の死傷者が出た「湯(い)の花トンネル列車銃撃事件」の現場(東京都八王子市)を訪れ、当時の姿が残るトンネルの様子を取材。助かった乗客や目撃者、救助に当たった人へインタビューも行い、市井の人々の声を引き出した。

 「“戦後70年”というのは、日本が70年間、戦争をしてこなかったということです。それは素晴らしいことですが、これから先、いつまでも“戦後”と言えるようにするためには、過去を見つめる機会をつくり続けていくしかないと思います」としみじみ。

 ほかにも印象的な場所に立ち、番組の内容がより分かるように説明したり、ナレーションも担当。別の取材も今後、予定されている。「私ができることは、決して大きなことではありませんが、ご覧いただければと思います」と力を込めている。

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