13歳の全盲シンガー、佐藤ひらりがメジャーデビュー 26日アルバム発売

[ 2014年11月26日 12:33 ]

ピアノを弾きながら熱唱する佐藤ひらり

 視神経低形成により、生まれつき全盲のシンガーソングライターとして活躍する佐藤ひらり(13)が25日、都内で26日発売のメジャーデビュー第1弾となるミニアルバム「なないろの夢」(発売元:シンコーミュージック・エンタテイメント)の全国リリース記念演奏会を行った。

 新潟県三条市出身。5歳の時にピアノに触れ音楽に目覚めた佐藤は、小学校入学後から老人ホームや東日本大震災の避難所での慰問などを行う一方で、10年から4年連続で障がい者の音楽コンテスト「ゴールドコンサート」に出場し、12年にはオリジナル楽曲「なないろの夢」で念願のグランプリを受賞。その後も音楽活動を続け、昨年8月には米国ニューヨークのアポロシアターで行われた音楽イベント「アマチュア・ナイト」に出演し、ウィークリー・チャンピオンを獲得し、海外メディアでも報道されるなど反響を呼んだ。

 今回の演奏会では「みらい」「かぞくのうた」などオリジナル曲のほか、自身の得意なレパートリー「川の流れのように」や「アメイジング・グレイス」など計11曲を披露した。演奏を終えた佐藤は「少し体調が悪く本調子でなかったのですが、お客さんも楽しんでもらえて楽しかったです」と笑顔でコメント。

 26日に全国リリースするミニアルバムについて「このCDの中には新しい私がたくさんいて、今までの私とともに楽しんでいただきたいです」とPR。最後に「子どもから大人まで皆さんが口ずさんで、そして歌えるような曲を作っていきたい」と来年に向けての抱負を話した。

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