ミックに「応援しないで」 “呪い”におびえるブラジルサポ

[ 2014年7月8日 06:05 ]

6月28日の決勝トーナメント1回戦チリ戦で、チリのユニホーム姿のミック・ジャガーの写真を掲げるブラジルサポーター(AP)

 自国開催でのW杯優勝を懸け、8日午後5時(日本時間9日午前5時)キックオフの準決勝に臨むブラジルをめぐり、同国サポーターが、サッカー好きで知られる英ロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ」のミック・ジャガー(70)に「応援しないで」と祈っている。ミックが応援する国は次々と敗退しているため。

 ブラジル人サポーターが“ミック・ジャガーの呪い”におびえている。

 共同電によると、4強入りを決めた準々決勝コロンビア戦のスタンドでは、ミックが「行けコロンビア」と話す“吹き出し”付きの写真パネルがあちこちに見られた。一見コロンビア代表への応援パネルに見えるが、掲げているのはブラジル人という“珍現象”が起きた。

 ミックは、応援するチームが次々と負けるため、サポーターからは“疫病神”のように恐れられている。パネルは、その“呪い”を対戦相手にかけるためだったとみられる。

 “呪い”が注目され始めたのは、前回の10年南アフリカ大会から。スタンド観戦で応援した母国のイングランド、大興行先の米国がいずれも敗れ噂になった。

 今大会は応援するイタリア、ポルトガル、イングランドの強豪国が1次リーグで敗退。大会前後にコンサートで訪れており、その土地土地で「ポルトガルが勝ち抜くよ」「イタリアがウルグアイに勝つ」などとリップサービスしたのが、サポーターには裏目に出た格好だ。

 準々決勝はコロンビアの猛攻を退けたブラジルだが、エースのネイマールは相手DFとの接触で腰椎を骨折し、今後の出場は絶望的。さらに準決勝のドイツ戦はチアゴ・シウバ主将(29)が累積警告で欠場。国内では「ミックにブラジルを応援せず、ドイツやアルゼンチンを応援するよう説得すべき」との声が上がっている。

 ≪同じ重鎮でもポールは…≫同じく英ロック界の重鎮、ポール・マッカートニー(72)は、W杯開幕日に無料通話アプリ「LINE」で秘蔵写真を公開し、ファンを喜ばせた。ウイングスのギタリストのヘンリー・マッカロク、愛犬マーサとともにサッカーに興じる1枚を紹介し「皆さんは、どのチームを応援しますか」とコメント。98年に亡くなった妻リンダさんが撮ったという。イングランド・プレミアリーグの古豪エバートンの大ファンとして知られる。

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2014年7月8日のニュース