鬼龍院 特典ゼロCDへの思い「価値が以前と違うこと伝えたい」

[ 2014年7月7日 18:05 ]

ゴールデンボンバーの鬼龍院翔

 男性4人組エアバンド「ゴールデンボンバー」の鬼龍院翔(30)が7日、自身のブログを更新。「音楽だけを売る」ことだけに特化した最新シングル「ローラの傷だらけ」(8月20日発売)に込めた考えをつづった。

 鬼龍院は先月27日にブログで「『音楽だけを売るとは』ということに特化してみました」「どうせやるなら、極端にやってみようと思いました。なので、写真とかも一切ありません」とジャケット写真も含め一切特典をつけない形でリリースすることを発表。今回改めて白一色のジャケット写真を掲載し、6曲入り(カラオケバージョン3曲込み)で461円(税抜)と詳細を伝えた。

 「したかったのは、このCDを買うという行為=曲(歌)のみを買うという行為」と今回の試みに込めた思いを明かし、「一応言っておきたいのは、この売り方は、誰かを批判したいとかいうわけではなく、CDというものの価値が以前と全然違うものになっていることを知って頂きたくてやらせて頂きました」と他アーティストの批判では?という邪推を否定した。

 「CDがバカ売れしてきた90年代を生きてきた僕らは今はCDが売れない時代と言われつつもどこかCDが売れることを願っている。しかしもう、今消費されるCDは特典の方に需要が傾き、収録された音楽、歌のほうがオマケのようになってしまっています」と音楽業界の現状に対する憂いを明かし、「CDに関して色々な意見を見ているとやっぱりズレがあるように感じます」とした。

 これまでゴールデンボンバーはCDの特典として握手会を開くこともあったが、「僕はCDに握手の特典を付けるのを辞めたいです。握手はまた別の機会にできればいいと思います」とキッパリ。音楽以外が目玉となったCDを売ることに「ミュージシャン自身はモヤっとする」としつつ、「でも、特典を付けて売らなきゃいけないのは今、仕方ないんです。純粋に音楽を売りたい、けどそうはいかない現状で戸惑いながらみんな音楽活動をしています」と葛藤も正直に告白した。

 前回のシングル「101回目の呪い」の初週売り上げは15・8万枚。その一方で「今回事務所さんと流通会社さんが計算、予想し、出したプレス枚数が3万枚…!」。セールスが大幅に落ちることも見込まれる中で「こんな事に応じてくれた事務所さんダイキサウンドさんCDショップさんに感謝です」と実験的な試みに賛同してくれた事務所や販売店への感謝もつづった。

続きを表示

2014年7月7日のニュース