奇跡願って社名変えます!2日間限定「日本VSコロンビア」

[ 2014年6月22日 05:30 ]

 老舗レコード会社の「日本コロムビア」が、25日にコロンビア戦を迎えるサッカーW杯日本代表を後押しするため、24、25日の2日間限定で、名刺の社名ロゴ「日本コロムビア株式会社」を「日本VSコロンビア株式会社」に変更する計画を進めている。日本代表への必勝メッセージを添え、営業先などでクライアントに配布。1人でも多くの人と、奇跡の決勝トーナメント進出を祈る。

 勝ちしか許されない戦い。対戦国コロンビアと1文字違いの「コロムビア」が仰天の方法で日本代表の戦いを援護する。

 限定の応援名刺は、同社で外勤業務にあたる営業、宣伝部門の社員約100人に各約30枚配布する予定。以前、名刺を自社製造していたころの機械を使用し、製作する。

 独特の字体が目立つ社名ロゴは「日本コロムビア」から「日本VSコロンビア」に。その右横には「日本代表必勝」などの応援メッセージを添える予定でいる。ロゴマーク内の英字表記「Columbia」についても、4文字目の「u」を「o」に変え、対戦国のつづりに合わせることを検討中だ。

 決戦を控え、インターネットの検索エンジンで「日本 コロンビア」と入力すると、同社のホームページ(HP)が筆頭に表示される。社内には「コロンビアの回し者と思われていないか」と危惧する声も、少なからずあるという。

 同社は1910年(明43)発足、104年の歴史を持つ。第2次世界大戦はおろか、第1次大戦も見てきた。国家の威信を懸けた大一番に「名前は対戦国に似ていても、一致団結して日本代表を応援しようという我が社の心を理解してもらえたら」と話している。

 また、HPを「日本VSコロンビア」仕様に作り替えたり、本田圭佑ら代表イレブンに似た社員を選抜し、ユニホームを着用させるプランも浮上。決勝T進出を果たした場合は、試合後も“祝勝バージョン”の名刺を作ることも検討されている。

 また、日本が優勝を果たした際には「所属アーティストを集めた祝勝フリーライブもいいかも」と同社。八代亜紀(63)や松山千春(58)らの「ニッポン!」コールが聞けることを期待したい。

 ▽日本コロムビア 1910年、日本蓄音器商会の名称で日本最初のレコード会社として発足。大正時代の14年に松井須磨子「カチューシャの唄」、第2次世界大戦終戦間もない46年に並木路子「リンゴの唄」の大ヒットを生む。昭和期には美空ひばり、藤山一郎、村田英雄、島倉千代子、都はるみら演歌・歌謡曲の大御所を多数輩出した。2002年、経営権譲渡に伴い社名を「コロムビアミュージックエンタテインメント」に変更。10年に現社名に戻った。

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2014年6月22日のニュース