北島三郎 1270年の歴史、高尾山薬王院で初の歌唱奉納

[ 2014年6月6日 07:35 ]

744年の開山以来初めて、高尾山薬王院の本堂で歌唱奉納を行った北島三郎

 歌手の北島三郎(77)が5日、地元の東京都八王子市の高尾山薬王院で、同日発売の新曲「高尾山」の歌唱奉納を行った。744年の開山以来1270年間で、同院の本堂で歌の奉納が行われるのは初めて。荘厳な天井飾りの下で熱唱し「何かが守ってくださる感じ。感無量。売れると思います」と、しみじみした表情で話した。

 八王子市に住居を構えて30年。03年から観光大使を務めるなど“第二の故郷”を公言する。昨年のNHK紅白歌合戦引退に続き、今年限りで1カ月単位の座長公演からも退くことを決めている。「各地を訪れて歌で恩返ししたい」という思いを強める中、「再出発の第一歩というつもりで」と、以前から受けていた奉納の誘いに応じた。

 八王子を歌った作品は歌手生活53年で初。原譲二名義で自ら作曲した。この日は62年「ブンガチャ節」を発売したデビュー記念日でもあり、八王子市の石森孝志(たかゆき)市長ら関係者約200人が列席。「(歌手)引退じゃありません!残っている人生で、完成のない歌の道を感謝しながら進んでいきたい」と、誓いを新たにしていた。

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2014年6月6日のニュース