淡路恵子さん 錦之介さんと眠る「一緒にいれば寂しくないはず」

[ 2014年1月13日 05:30 ]

鎌倉霊園にある淡路恵子さんの元夫・萬屋錦之介さんの墓(中央)。左は錦之介さんとの子で、淡路さんの三男の小川晃廣さんの墓

 食道がんのため11日に死去した女優の淡路恵子さん(享年80)が生前、元夫の萬屋錦之介さんが眠る鎌倉霊園(神奈川県鎌倉市)に墓を建てるため、土地を用意していたことが12日分かった。長男で俳優島英津夫(52)は「一緒にいれば寂しくないはず」と話し、春までに墓石を購入して納骨する予定。淡路さんは錦之介さんと離婚後も「全部が好き」と愛する心は変わらなかった。

 波瀾(はらん)万丈の人生を送った淡路さんは前夫と、その間に設けた2男と同じ霊園で永眠することになった。

 錦之介さんとは1966年に結婚し、87年に離婚。関係者によると、夫婦だった頃に、それぞれが鎌倉霊園の別の区画に1カ所ずつ土地を購入していた。錦之介さんは北西側で、淡路さんは東側。約2キロ離れている。

 錦之介さんの墓は97年の死去後に建てられた。往年のファンからとみられる花が、今も絶えなく供えられている。向かって左側には、90年にバイク事故で亡くなった三男の晃廣さん(享年22)、右側には先祖の墓石が並んでいる。

 淡路さんが購入した敷地内にも、錦之介さんの姓である「小川家」の先祖の墓がある。島は「墓石を買って、春までに納骨したい」と話し、東側の区画に淡路さんの墓を構えたい考えだ。

 関係者によると、淡路さんは生前、2010年に自殺した四男の哲史さん(享年36)と「一緒にお墓に入りたい」と熱望。哲史さんの遺骨は東京・池袋の仙行寺が預かっており、淡路さんの遺志に従って一緒に、墓に納める。関係者は「小川一家4人が同じ霊園に埋葬される。淡路さんにとって一家での生活は幸せなひとときだっただけに、喜んでくれると思う」と話した。

 淡路さんは53年ごろから事実婚状態にあったフィリピン人歌手ビンボー・ダナオさん(故人)との間に、2男にめぐまれたが、65年に破局。翌年に錦之介さんと再婚後、晃廣さんと哲史さんを出産。離婚後も、錦之介さんのことを「全部が好き」と公言し、愛する気持ちは変わらないことを打ち明けていた。それだけに同じ霊園に埋葬することについて島も「錦之介がそばにいて、寂しくないでしょう」と語った。

続きを表示

2014年1月13日のニュース