「風立ちぬ」受賞ならず ゴールデン・グローブ賞

[ 2014年1月13日 12:05 ]

 アカデミー賞の前哨戦となる米国の主要映画賞ゴールデン・グローブ賞の各賞が12日、西部カリフォルニア州ビバリーヒルズで発表された。外国語映画賞の候補になっていた宮崎駿監督(73)の最後の長編アニメ「風立ちぬ」は受賞を逃した。

 ドラマ部門の作品賞には、19世紀の米国で誘拐され、黒人奴隷として売り飛ばされた男性を描いた「それでも夜は明ける」(スティーブ・マックイーン監督)が選ばれた。

 コメディー部門の作品賞となった天才詐欺師の物語「アメリカン・ハッスル」(デービッド・ラッセル監督)は、最多の計3賞を受賞した。

 「風立ちぬ」はゼロ戦の設計者堀越二郎の半生に堀辰雄の小説を取り込んだフィクション。飛行機に夢を抱く少年が関東大震災を経て、戦争に突き進む時代を生きる青春を描いている。

 「風立ちぬ」は、全米映画批評会議が選ぶ昨年の最優秀アニメ賞を受賞。日本では同年、興行収入約120億円の大ヒットになった。宮崎監督は公開後の同年9月、高齢を理由に長編アニメ製作からの引退を表明している。

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2014年1月13日のニュース