石田太郎さん 新コロンボ秘話「犯人からボロを出させるように演じる」

[ 2013年9月21日 22:25 ]

死去した石田太郎さん

石田太郎さん死去

 石田さんは多くのテレビドラマや映画で脇役として活躍。声優としても名作アニメ「ルパン三世 カリオストロの城」のカリオストロ伯爵を演じ、吹き替えでも「ハンニバル・レクター」シリーズで主人公の声を担当。その中でも特に「2代目コロンボ」として活躍した。

 1993年に2代目コロンボを襲名。85年に亡くなった初代コロンボ・小池朝雄さん(享年54)とは劇団昴の先輩・後輩の間柄。都内のスタジオで収録後「声がよく似ていると言われました。小池さんの命日にお宅へ行ったら、奥さんに『あなたがやってくれてよかった』と喜ばれ、感動しました」と語っている。 

 2011年10月には都内で「刑事コロンボ コンプリート ブルーレイBOX」のアテレコに、犯人役の香川照之(47)とともに臨んだ。

 同年6月にコロンボを演じてきた俳優のピーター・フォークさん(享年83)が逝去したため「刑事コロンボ」の最終話となる収録。小学生の頃から文庫本で愛読していた大ファンという香川は「石田さんの第一声が忘れられない。(声の)入れ方が絶妙で、本当にコロンボがいるなと思った」と興奮を隠し切れなかった。

 「究極のコロンボ像とは?」という質問を受けると、13年ぶりにコロンボの声優を務めた石田さんは「後期コロンボは犯人からボロを出させるように演じていく。それがコロンボ」と役作りのキーポイントを明かしていた。

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2013年9月21日のニュース