ソエジマ隊員 阪神全試合追っかけ主役 最初は“誰?ビッシュ”も…

[ 2013年7月4日 09:35 ]

阪神の全試合を追っかけるソエジマ隊員

 MBSのスポーツ情報番組「カワスポ」(金曜深夜0・20)に出演中の松竹芸人・ソエジマ隊員(37)が、注目を集めている。番組内の企画「阪神全試合144試合完全制覇おっかけタイガース!」の主役に抜てきされ、試合会場に出没しては熱い声援を送るダルビッシュ有似の男。野球にも阪神にも疎かった芸歴3年目の無名新人が、テレビの力と阪神人気に乗じて、ツイッターのフォロワー数を15倍に激増させている。

 「甲子園にやっテキサ~ス!」「がんばレンジャーズ!」。背中にDARVISHと書いたユニホームを着て、メジャーリーグにちなんだダジャレを連発する。分かりやすいキャラが功を奏してか、阪神ファンや選手からすぐに覚えられた。

 俳優を目指しながら会社員をしていた20代。3年前に結婚した直後、芸人に転向した。松竹芸能が行う大阪・通天閣劇場での興行時にはユニホーム姿で客を呼び込み、“新世界のダルビッシュ”と評判になったが、知名度は上がらなかった。今回、同企画に抜てきされ、「ダルのモノマネはしてても野球も阪神にも興味がない僕がなんで?」と戸惑ったという。同局では、起用の狙いについて「阪神ファンが追っかけるより、野球に素人の芸人が全試合を見てどう変わるかの方が興味深い」と説明。出演をきっかけに、ツイッターのフォロワーが200人から約3000人に増え、ソエジマ隊員は「テレビって凄い」と驚いた。

 同企画では、阪神が勝てば和田監督の背番号86にちなみ、8600円が支給される。負けや引き分け、中止の場合は支給なし。所持金から移動費やチケット代を支払い、不足分は自腹。企画を知るマートンから、「元気ですか?ナイス・テキサス!」と声を掛けられたり、阪神ファンに「金足りてるか?」と心配され、チケットや応援グッズをくれる人、車で目的地まで送ってくれる人まで出てきた。「阪神ファンは柄が悪くて怖いと思ってたけど、めっちゃ優しい」と感謝の毎日だ。

 同企画での理想のゴールは、阪神の優勝旅行に自腹でついていくこと。「なかなか家に帰れず、寂しい思いをさせてる嫁も連れていきたい」と、ハワイ行きを夢見ていた。

 ◆ソエジマ隊員(そえじまたいいん)本名・副島隆吾(そえじま・りゅうご)1976年(昭51)6月8日、大阪府出身。父親が経営する不動産会社から転身した。

続きを表示

2013年7月4日のニュース