是枝監督「まだまだ旅は始まったばかり」ツイッターで新たな決意

[ 2013年5月27日 14:29 ]

第66回カンヌ国際映画祭で「そして父になる」が審査員賞を受賞した是枝裕和監督

 第66回カンヌ国際映画祭授賞式が26日(日本時間27日)に行われ、是枝裕和監督(50)の「そして父になる」が審査員賞を受賞。帰国を前に、是枝監督が自身のツイッターで改めて喜びを語った。

 多くのフォロワーからお祝いコメントが寄せられる中、「たくさんのお祝いの言葉ありがとうございました。取材が続いていて返信、お礼ができませんでした。この場を借りてお礼申し上げます」と感謝の思いを明かした。

 「『そして父になる』は、幸せな船出となりましたが、まだまだ旅は始まったばかりなので、秋の日本の公開、その後に始まる海外での公開に全力を注ぎます」と決意を述べた是枝監督。「次はパルムドールを目指して、と記者の人に言われて口ごもってしまうのは、僕がひねくれているのに加えて、ようやく自分なりの映画へのアプローチを見付けられたかな?と思い始めているので、まずはその作業を地道に続けることのほうが大切だ、という思いが強いからだと思います。荷造り!」と続け、栄冠にもおごることなく、気を引き締めていた。

 審査員賞受賞は、日本映画としては87年に今年4月に亡くなった三国連太郎さん監督の「親鸞 白い道」以来26年ぶり。同作は現地でも注目を集めており、授賞式前日の25日には、映画祭とは別にキリスト教関連の団体が顕彰する「エキュメニカル賞」の特別表彰を受けていた。「そして父になる」は6年間育てた子供が、出産時に病院内で取り違えられていたことが分かり、苦悩する2組の家族を描いたヒューマンドラマ。

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2013年5月27日のニュース