カンヌでインタビュー生中継中に男乱入し“発砲”

[ 2013年5月19日 06:00 ]

 南フランスで開催中の「第66回カンヌ国際映画祭」で17日(日本時間18日)、男が空砲の銃を発砲、現行犯逮捕される事件があった。米CNNテレビなどが報じた。

 事件は、地元テレビ局が特設スタジオで、米映画「ジャンゴ 繋(つな)がれざる者」でアカデミー賞助演男優賞を獲得したオーストリア出身の俳優クリストフ・ヴァルツ(56)へのインタビュー中に発生。スタジオ内に突然銃声が響き、銃と手りゅう弾を手に持った男が乱入した。

 スタジオには悲鳴が飛び交い、パニックに。番組は生中継で、クリストフらが現場から離れ、観覧していた客や番組関係者が逃げ惑う様子も放映された。

 地元警察の発表によると、逮捕されたのは42歳の男といい、競技開始用の銃を2発発砲。すぐに警察官に床に組み伏せられ、逮捕された。手りゅう弾も偽物だった。ケガ人はなかった。

 番組は数分後に再開され、番組司会者が「発砲されたのは空砲で、手りゅう弾は偽物」と説明。男は事件を起こす前、スタジオ内で隣り合わせた女性に「もし私があなたなら、ここから離れる」と話したという。犯行の動機は不明で、警察は男の身元を明かしていない。映画祭は予定通り行われている。

 カンヌでは17日未明(同17日昼)に、俳優らに貸し出される予定だった100万ドル(約1億300万円)相当の宝石などが、映画祭会場近くのホテルから盗まれたばかり。最高賞「パルムドール」を争うコンペティション部門に出品され、18日夜(同19日早朝)に行われる公式上映のため「そして父になる」(監督是枝裕和、10月5日公開)の主演の福山雅治(44)らが日本からは現地入りしており、続く物騒な事件に関係者や現地を訪れている日本人らも不安を募らせている。

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2013年5月19日のニュース