美術家の杉本博司さん 独自演出の文楽「曽根崎心中」欧州公演

[ 2013年5月15日 11:50 ]

欧州公演に向け記者会見した杉本博司さん(左)と桐竹勘十郎さん

 現代美術作家の杉本博司さんが演出する文楽「曽根崎心中」が秋に欧州で上演されることになり、杉本さんと人形遣いの桐竹勘十郎さんが15日、東京都内で記者会見した。

 杉本さんが近松門左衛門の代表作に独自の視点を加え、演出のほか構成や美術を手掛けるもので、2011年に神奈川芸術劇場(横浜市)で初演され、話題となった。吉田簑助さん、勘十郎さんらが出演する。

 水平線を撮影した写真「海景」シリーズなどが高く評価されている杉本さんは「江戸時代の光に興味があった。闇の中で人形が浮かび上がる演出を欧州でも見せたい」などと抱負を語った。

 9月末から10月にかけてスペインのマドリード、ローマ、パリの3都市で計15公演を予定しており、来年3月には東京と大阪でも上演する。

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2013年5月15日のニュース