伝説のAKB初期メンバー OG浦野一美、総選挙へ決意「真剣に」

[ 2013年4月30日 09:00 ]

秋葉原のAKB48カフェでセクシーをテーマにポーズをとる“シンディー”浦野一美

 元AKB48、元SDN48のタレント・浦野一美(27)が選抜総選挙(6月8日、日産スタジアム)に挑む。OGとして「48グループに4年以上在籍」の選挙規定を満たしての立候補。今や伝説となった05年12月の劇場オープニング公演にも参加した初期メンバーの一人だけにグループに対する思いは深い。東京・秋葉原のAKBカフェで、強い決意を示した。

 --なぜ立候補を?

 「朝起きて自分のブログに寄せられたコメントを読むのを日課にしているんです。ある日、コメントがいつもより多かったので“あれ、私、何かやらかした!?”と思ったら“CinDy(浦野の愛称)、選挙に出て!”というのが多かったんです。“え、選挙って何?”と思って、ニュースを見たら“AKBの総選挙にOGも出られる”となってました」

 --それですぐに決意した?

 「ファンの方が期待してくれるんだったら出ようと思いました。とりあえず、秋元先生にメールで“年齢制限はありますか?”と聞いたらすぐに“ないよ”と返事が来たので“じゃあ、私、出ます”と伝えました。それで関係者の方に連絡して立候補の仕方とかを聞いたんです」

 --今回、OGが出られるようになったのは「浦野一美が選挙に出たらおもしろい」という発想が根本にあったからだとも言われています。

 「え、本当ですか!?怖~い(苦笑い)」

 --立候補することにちゅうちょはありませんでしたか?

 「確かに現役の子よりファンは少ないし、握手会もないので不利な状況ではあるんですけど、ファンの方が期待してくれるので、選挙を盛り上げることができればいいなと思います。それに、現役だと選抜に入ることを考えてピリピリしちゃうけど、今は客観的でいられるので、お祭りのように楽しめると思います」

 --当日はどんな感じで臨む?

 「真剣に臨みます。私が真剣になればなるほど笑われるんじゃないかとも思うんですけど…(笑い)。冷やかしの気持ちは全くないし、枠内に入って、大好きな握手会にも参加したいので、本当に真剣にやります」

 --目標の順位は?

 「とりあえず握手会に参加できる順位ですね」

 --64位以内に入れればいい?

 「いや、やはり、目標は2位ですかね(笑い)。今回は(渡辺)麻友に1位になってほしいという気持ちがあるんですけど、渡り廊下走り隊7で経験した“麻友の隣にいるドキドキ感”を、今回2位になることでまた味わってみたい。麻友の隣にいる時のドキドキ感って分かります!?」

 --いや、分かりませんが…。

 「トップアイドルの隣に立たされると“え~っ!?”みたいな状況になって、ゾクゾクするんですよ。ファンの人たちは“(浦野と渡辺の)年齢差ってどれくらいあるんだよ!?”と思ってるんだろうなとか、私は見劣りしてるんだろうなとか考えちゃう。その時の自分の複雑な表情をあとでDVDで見て大爆笑したことがあります(笑い)」

 --総選挙には過去に一度(09年の第1回)だけ出ていて、その時は17位でしたね?

 「あの時は選抜に入れただけでうれしかったです。それまで選抜に入ったことがなかったので、私に票を投じてくれたファンのみなさんの気持ちが本当にうれしかった」

 --選挙を機に変わった面がありましたか?

 「“ファンのみなさんと一緒に頑張ろう”と思うきっかけになりました。それまではファンの方に対して、私のことを応援してくれていたのにある日急にいなくなってしまうと感じることが多かったんです。“推し変”(ファンが応援するメンバーを変更すること)がショックだったし、つらかった。でも、総選挙では、私のファンじゃない人まで私を応援してくれて、絆を感じることができました」

 --できればSDNではなく、そのままAKBで活動を続けたかった?

 「はい(笑い)。最近ははっきり言っちゃいますけど、あの時はSDNに行くのにかなり悩みました。“私はまだAKBで行けるはずなのになぜ?”という気持ちだったんです。でも、今はAKBの仕事の要所要所で呼んでもらえる立場にいるので、あの時はあれで良かったのかなとも思います」

 --確かに今、浦野さんは野球に例えると「代打の切り札」みたいな存在ですよね!?

 「今でもたまに必要としてもらえるのは、私に存在感があったからなんだとは思います」

 --今回、もし64位内に入ってAKBの活動を再開するとなると、恋愛禁止になりますが、大丈夫ですか?

 「私の婚活のことを心配してくれるんですか!?(笑い)この前、初めてお母さんに“あんたもいい年なんだから…”と言われたんですけど、自分ではあまり先のことを心配していません。結婚したいと思ってないし、子供も欲しいと思ってないので、恋愛禁止は全く問題ないです」

 --それはそれで寂しい話ですね。

 「ブログのコメントを読むとファンのみなさんも“CinDy、全然男っ気ないけれど大丈夫?”“舞台で、恋愛する役をちゃんと演じられる?”とか心配してくれています(笑い)」

 --では、現状打破、総選挙で票を伸ばすため、今回の写真のテーマは「セクシー」で行きましょう!?

 「……セクシーはつらい(苦笑い)。私の場合、無理している感じになっちゃう。最近、舞台の演出家さんに“一番セクシーだと思うポーズ”を真面目にして見せたんですけど、爆笑されちゃったんですよ(笑い)」

 ◆浦野 一美(うらの・かずみ)1985年(昭60)10月23日生まれの27歳。埼玉県出身。05年10月、AKB48オープニングメンバーオーディションに合格。09年8月からSDN48としても活動し、10年4月にAKBを卒業。12年3月には渡り廊下走り隊7の暫定メンバーに。同月末のSDN最終公演で卒業。身長1メートル54。愛称・CinDy(シンディー)。シンデレラに憧れていることにちなんだものと言われている。

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