参院選「白紙」も男のけじめ…嶋大輔 芸能界引退&政界進出

[ 2013年4月26日 06:00 ]

会見で芸能界引退と政治家転身を表明した嶋大輔

 82年のヒット曲「男の勲章」で知られる歌手で俳優の嶋大輔(48)が25日、都内で「芸能界引退会見」を行い、政治家への転身を正式に表明した。夏の参院選に自民党比例代表からの立候補を模索していることが一斉に報じられたが、参院選への対応や所属政党については「白紙の状態」とした。

 ダークグレースーツに赤いネクタイ姿。前髪を下ろし、直立不動の緊張した面持ちで「きょう(25日)をもちまして32年間、お世話になった芸能界を引退させていただきます」とあいさつした。

 政治家を志すきっかけは一昨年の東日本大震災だといい、「2児の父親として、勉強したくてもできない子供たちを見て、居ても立ってもいられなくなった」と説明。芸能活動をしながらの政治活動も可能だが、「自分は凄く不器用。32年間やってきたことを断って、次の目標に踏み出すということに決めた」と強調した。

 7月の参院選で自民党比例代表から出馬することも取りざたされているが、出馬、所属政党とも「全くの白紙」だという。「どこ(の党)からも出馬の誘いはないし、今後(も出馬打診の)話があればありがたいし、うれしい。自分の考えと合えば、どの政党でもかまわない」と続けた。

 既存政党とは無関係としながらも、10年の参院選で女優から転身し、親交のある自民党の三原じゅん子参院議員と一緒に参議院会館を回っている姿が目撃されている。永田町関係者によると、アベノミクス効果で、自民党は夏の参院選も追い風ムード。複数の著名人が同党からの出馬を目指しているとされ、嶋もその一人とみられる。退路を断って臨む姿勢を印象づけることで、残り少ない公認枠獲得に向けて猛アピールした格好だ。

 引退会見がこの日になったことについては、参院選の時期とは関係ないと強調し、「反対していた家族の理解が得られたから」とした。会見中は、報道陣から具体的な政策などについて問われ、明確に回答できない場面も何度かあり、司会を務めたフリーアナウンサーの徳光和夫氏がフォローする場面もあった。

 今後は、現在の所属事務所を窓口に、個人として教育問題について取り組んでいく意向という。

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2013年4月26日のニュース