海老蔵 自主公演では犬役「“はなさかじいさん”本当はやりたかった」

[ 2013年4月26日 13:08 ]

「ABKAI-えびかい-」製作発表記者会見に出席した市川海老蔵

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(35)が26日、都内で行われた第1回自主公演「ABKAI-えびかい-」(8月3~18日)の製作発表会見に登場。今回の公演は昔ばなし「はなさかじいさん」を歌舞伎化するもので、タイトルは「疾風如白狗怒涛之花咲翁物語。」。脚本・宮沢章夫氏(56)、演出・宮本亜門氏(55)も会見に同席した。

 公演が決まった時には2月に他界した父・団十郎さんも健在だったといい、「(自主公演は)ずいぶん前からやらないといけないと思っていた。父にも相談しながら決めた」。

 かねてから日本昔ばなしを歌舞伎にする構想を持っていたという海老蔵。「(昔話の歌舞伎が)何でなんだろうってずっと思っていたんです。はなさかじいさんってみんな知ってるけど、意外とわかってない。子供ながらに枯れ木に花が咲くっていうのはどうなるんだろうなって思っていた。視覚として、ファンとして見てみたい」と話した。

 今回が歌舞伎初演出となる宮本氏は「歌舞伎はやりたいんだけど、縁がなかった。楽しませてもらっている」。事前報道などでは、海老蔵がはなさかじいさん役を演じるとされていたが、「海老蔵さんは“はなさかじいさん”はやりません。他の役をやります。あんなまじめな、地味な役はやりません」と意外な告白。海老蔵は「本当は僕も“はなさかじいさん”をやりたかったけど…そうはいかなくなってしまった」と苦笑いしつつ、「僕は犬中心でいきます。他にも何役かやるので、早変わりもあります」と話し、目を輝かせた。

 海老蔵は「今後も日本昔ばなしをやっていきたい。今後ともこのメンバーでやらせていたきたい」とし、第2回公演以降もこの3人のタッグで進める意向も明かした。

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2013年4月26日のニュース