三陸鉄道 一部再開 志村けん、藤原紀香も祝福

[ 2013年4月3日 12:49 ]

 東日本大震災で被災し、全線不通だった岩手県の三陸鉄道南リアス線が、盛―吉浜間(大船渡市、21・6キロ)で復旧工事を終え、3日、約2年ぶりに運行を再開した。

 盛駅を出発した記念列車が吉浜駅に到着すると、住民ら500人以上が旗を振って迎えた。吉浜駅で開いた記念式典には女優の藤原紀香(41)、非常勤の駅長を務めるタレント志村けん(63)も参加した。

 「私が変なおじさんです」と駅長姿で登場した志村は、ホームで列車出発の合図をした。藤原は「本当に愛されている鉄道だなと感じた」と再開を祝った。

 南リアス線は津波で駅舎や線路が流失し、列車3両が壊れたが、クウェート政府の資金援助で新車両3両を導入。無事だった1両は再開に合わせ、白い車体に桜の柄を塗装した。

 祖父と乗車した同市立赤崎小学校5年の志田凜さん(10)は「楽しかった。再開はうれしい。これからたくさん乗りたい」と笑顔で話した。

 三陸鉄道は、南リアス線の吉浜―釜石(釜石市)間(15キロ)と、北リアス線小本(岩泉町)―田野畑(田野畑村)間(10・5キロ)が不通のままだが、いずれも来年4月に運行再開予定。

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2013年4月3日のニュース