俳優の小沢昭一さん死去 83歳、個性的な脇役として活躍

[ 2012年12月10日 11:08 ]

俳優の小沢昭一さん(1998年撮影)

 俳優の小沢昭一(おざわ・しょういち)さんが10日、前立腺がんのため東京都内の自宅で死去した。83歳だった。東京都出身。葬儀・告別式は15日午前11時から東京都新宿区南元町19、千日谷会堂で。喪主は妻英子(えいこ)さん。

 小沢さんは1929年(昭和4)に生まれ、早大仏文科在学中に俳優座養成所入り。51年に初舞台を踏み、個性的な脇役として映画、テレビなどでも活躍した。代表作に「幕末太陽伝」「『エロ事師たち』より 人類学入門」など。ブルーリボン賞、芸術祭賞、毎日映画コンクール主演男優賞など受賞作は多数。

 劇団しゃぼん玉座を創設、歌手としてステージに立つなど多彩な才能を発揮。民衆芸能の研究でも知られ、レコード「日本の放浪芸」シリーズを制作した。著書は「わた史発掘」「放浪芸雑録」など。紫綬褒章、勲四等旭日小綬章を受章。

 98年に前立腺がんが見つかり、2010年に頸椎に転移。今年9月には体調不良のため入院し、73年から39年間続くTBSラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」の出演を見合わせていた。

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2012年12月10日のニュース