笑って泣いてのりピー語も「マンモスうれピー」

[ 2012年11月25日 06:00 ]

報道陣から「マンモスうれピー」を求められ、照れ笑いの酒井法子

酒井法子復帰会見

 無数のフラッシュを浴びながら会見した酒井法子。「事件当時はこういった時間が訪れるなんてことはカケラも思わなかった。引退も考えた」と3年間待ち続けた復帰の場を迎え、笑みがこぼれた。その一方で、事件についての厳しい質問も相次ぎ、硬く緊張した表情も見せた。

 【酒井法子一問一答】
 ――執行猶予期間が明けた気持ちは?

 3年間の月日を振り返り、本当にいろいろな方から支えていただいたと思いました。長くつらい日々ではありましたが、きょうという日を迎えられたことを感謝して、その時を迎えました。

 ――逮捕前なぜ逃亡?

 本当に気が動転してしまって。ただただ怖くて、ああした行動をとってしまいました。あの時は葛藤の中で過ごしていました。今考えると、自分自身の認識の甘さを感じて反省しています。

 ――どうして覚せい剤に手を出したのか?

 (10秒ほどの沈黙の後で)自分自身が甘い考えでバカだったとしか言いようがありません。

 ――芸能界に復帰しない選択はなかった?

 事件当時は私自身、きょうこういった日、こういった場所で、皆さんの前でこういった時間が訪れるなんてことは、カケラも思わなかった。生きていくことにただただ一生懸命でした。

 ――引退も考えた?

 はい。

 ――今の率直な気持ちをのりピー語で表すと?

 いいんですか?言って…。なんか申し訳ないです。もういい大人なので、何言っているんだってなりそうですけど。のりピーということで言わせていただけるのであれば“ありがっチュー”。恥ずかしい…(苦笑い)。マンモスうれピーです。きょうという日を迎えられて。

 ――息子さんに相談は?

 小さいころから、私の仕事をする姿を見てきて、ママ頑張りなよと言ってくれています。

 ――息子さんは全て分かっている?

 彼ももう中学生ですから、はっきり分かる年代。分かっていると思う。

 ――息子さんはつらい思いをした。どう向き合っていく?

 見えない大きな傷を負ってしまったと思う。まだまだこれから先も一生かけて償っていかないといけない。“お母さん、頑張っているんだな”と思ってもらえるような背中を見せてあげること、一生懸命生きていくことが必要だと思います。(涙で言葉を詰まらせる)

 ――この3年の間に弟が(脅迫容疑で逮捕される)事件を起こしたことについては?

 大変残念なことです。

 ――執行猶予期間にどんなカウンセリングなどを受けたか?

 私自身、自分の中からそういったものを断つということに対して、苦しんだことはありません。本当にきっぱりと断つことができて、気持ち一つ、意識一つでそういったものから離れるということは可能だということを自分自身の経験を通して思います。

 ――またそういう誘惑があるかもしれないが?

 そういった危険には自分から近づかない。本当に二度とないとはっきりと言えます。

 ――息子さんと元夫は会っている?

 定期的ではないですが、会っています。子供の気持ちを尊重していきたい。会いたい時には会わせてあげたい。

 ――酒井さんに薬を勧めた元夫への思いは?

 起こしてしまったことは、誰のせいでもない。自分の選択で、自分の過ち。彼を責める気持ちはありません。

 ――失ったものと得たものは?

 失ってしまったものは皆さまの信頼です。生きていく上で償っていかなければと思っています。得たものは、どん底の時でも、手を差し伸べてくださった方々がいたことです。(涙をぬぐう)

 ――支援してきた建設会社会長が今年5月に亡くなったが。

 いい時も悪い時も支えてくれた父親のような存在で、心に大きな穴があいた気持ち。舞台を見ていただき、ありがとうございますと言いたかった。(目にハンカチを当てる)

 ――今後の仕事は?

 今はこの舞台に全身全霊で頑張ることしか考えていませんが、声を掛けていただけるのであれば、その都度、考えさせていただければうれしいです。

 ――ファンへどんなことを伝えたい?

 これから歩んでいく姿を見てください。一つでも多く恩返しができるように一生懸命やっていくのでこれからも見守ってください。

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