タレントと二刀流だ 吉本所属・安田由紀奈がプロボクサー挑戦

[ 2012年11月9日 08:04 ]

井岡弘樹会長(右)と並び笑顔の安田由紀奈

 吉本興業所属のタレント安田由紀奈(23)が女子プロボクサーを目指し、17日に大阪市内であるプロテストのアトム級を受験する。エクササイズ目的で別のジムに通い、今夏から元2階級制覇王者・井岡弘樹会長が主宰する井岡ジムで本格的にトレーニング。合格後の目標を「日本王者」と見定め、二刀流を追求していく。

 異色の挑戦が始まる。アトム級はリミットが約46・2キロ以下。得意パンチを「左ボディー」と言い切る安田の持ち味は、ガードを下げてもパンチを打ち込める勇気と小・中・高で鍛えたバスケットボール仕込みのフットワークだ。

 「今はプロテストに受かることだけ考えてます。受かれば日本王者を目指したい」

 安田は漫才コンビ「キンチャク」で今春まで4年間、コンビ解消後はピンで活動する。現在は毎週水曜午後9時からのYES―fm「ヨシモト*chatterbox!」でDJ学天即のアシスタント。ニコニコ動画「もっと!桜 稲垣早希」ではNSC女性タレントコースの先輩・桜 稲垣早希と出演し、活動の幅を広げてきた。

 もともとタレント志望だったが、吉本所属ならお笑いにも取り組んだ方がトークを磨けて売れると判断し、漫才を志したファイティングスピリッツの持ち主。自宅近くのジムでボクシングを始めて目覚め、井岡ジムへ移った現在は「お笑いと両立させたい。将来的にはMCとしてなるみさんや未知やすえさんのように一人でおしゃべりできるタレントさんに」と二刀流を追求する構えだ。

 井岡会長が評価するのはその身体能力だった。「バスケットとボクシング、足を使う共通点がある。足だけじゃなくハンドスピードも素晴らしい。仕事でジムに来られない日も自分で走るとかコツコツ努力すれば、日本王者はいける」と太鼓判を押す。

 井岡ジムではことし6月にWBAとWBC王座(ミニマム級)を日本で初めて統一した井岡一翔、12月31日に世界初挑戦する宮崎亮が同学年。多士済々の新興勢力に、ビジュアル系の新顔が加入の運びだ。

 ◆安田 由紀奈(やすだ・ゆきな)1989年(昭64)1月6日生まれ、大阪市平野区出身の23歳。NSCの女性タレントコース3期生。1メートル58の右ボクサーファイター。

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2012年11月9日のニュース