任天堂 新型機の詳細発表 Wiiフィットの後継も登場

[ 2012年6月6日 09:35 ]

 任天堂は5日、米ロサンゼルスで始まったゲーム見本市「E3」に合わせ、タッチパネル方式のコントローラーを採用した新型家庭用ゲーム機「Wii U(ウィー・ユー)」の詳細を発表した。トレーニングや健康管理ができる人気ゲームの後継ソフト「Wiiフィット U」の発売も明らかに。未公表の「Wii U」の価格をいくらに設定するかが成功の鍵となりそうだ。

 任天堂は販売不振と円高などから、2012年3月期連結純損益が赤字になるなど苦戦しており、年内に投入する「Wii U」で業績改善を目指す。

 「Wii U」はタッチパネル方式のコントローラー(約500グラム)が特徴。テレビ画面と連動した別の映像をコントローラーで見ながら遊ぶゲームや、家族がテレビを見ている間にコントローラーだけで「Wiiフィット U」を使う方法などを紹介した。

 発表会で宮本茂専務は「(プレーヤーが)自分専用のモニターを持つことで、テレビに依存していたゲーム機の歴史が大きく変わる」と自信を示した。

 ただ、価格が手ごろなスマートフォン(多機能携帯電話)向けゲームとの競争は激しさを増すばかり。「E3」では「スーパーマリオブラザーズ」をはじめ人気シリーズのソフトの投入も公表し、ファンに対し強力にアピールした。

 「Wii U」は06年に発売した「Wii(ウィー)」の後継機。Wiiの希望小売価格は2万円だが、Wiiとの価格差をいかに抑えられるかが将来の業績を左右しそうだ。

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2012年6月6日のニュース