吉本100周年で特別公演 西川きよし「初心忘れず」

[ 2012年4月8日 18:19 ]

 吉本興業が創業100周年を記念してリニューアルした本拠地「なんばグランド花月」(大阪市中央区)が8日、オープンし、笑福亭仁鶴、桂三枝ら人気芸人約200組が次々と登場する特別公演が開かれた。

 口上で西川きよしは「一人でも多く笑顔になっていただけるよう、初心を忘れず頑張ります」と話し、満員の観客が大きな拍手を送った。全4回の公演の最終回は明石家さんま、ダウンタウンも出演。

 テープカットで同社の吉野伊佐男会長は「先人の努力で100周年を迎えられた。芸人さんと力を合わせ、さらに発展させたい」と述べた。

 改装後は和風の正面玄関が特徴で、伝統工芸による出演者名の看板を掲げた。観客席を新調したほか、大阪名物の飲食店や全都道府県の特産の物販店もそろい、初日は早くからにぎわった。

 遠方からの知人をよく吉本新喜劇に連れてくるという大阪府高槻市の下西靖男さん(68)と妻幸顧さん(68)は「吉本のにぎやかな笑いが好き。記念の日に、たくさんの芸人が見られて良かった」と笑顔で話した。

 吉本興業は1912年4月、吉本吉兵衛、せい夫妻が大阪で寄席小屋を入手してスタートした。その歩みをたどる芝居「吉本百年物語」などの記念公演が、今後も続く。

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2012年4月8日のニュース