役にはまった谷村美月「どんどん底のない沼に入っていく感じ」

[ 2012年3月15日 18:26 ]

NHKドラマ「夜明けのララバイ」会見に出席した谷村美月(左)と蓮佛美沙子

 女優の谷村美月(21)と蓮佛美沙子(21)が15日、都内で行われたNHKドラマ「夜明けのララバイ」(26日深夜0・15~1・00)の会見に出席した。

 「第35回創作テレビドラマ大賞」大賞受賞作(2010年)、吉田真童さんの「夜明けのララバイ」のドラマ化。生きたくても生きられない少女と、死にたくても死ねない少女。それぞれの孤独を抱えて生きる二人の若い女性の出会いから、人の生きる意味とは、人の幸福とは、という根源的なテーマが浮かび上がる感動作だ。

 自傷行為を繰り返す叶江(谷村)と不治の病の緑里(蓮佛)が都会の片隅で出会い、友情が芽生えていくストーリー。“表情”で人間の影の部分を演技できる女優として抜てきされた谷村は、セリフが少ない中で求められる表現に苦戦。台本を読んだ際には自身の中にある感情や不器用さを感じていたが、現場で演出を受けてからは役作りに苦労したものの「演じていて自分がどんどん底のない沼に入っていく感じでした」と役にはまっていく充実感もあったという。

 一方、“死”に近いところにいる無邪気さを表現した蓮佛は「同世代の女優さんとお芝居をすることがなかったのでうれしくもあったし、刺激にもなりました」と話した。難しい役柄で共演した2人だったが、信頼関係はしっかりと構築。相手の女優が誰になるか不安があったという谷村が「この役は蓮佛美沙子ちゃん(が適役)だなと思った。芝居以外の部分でも心強かった」と言えば、一方の蓮佛も「(谷村は)受け止めてくれるっていう安心感があった」と振り返った。

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