「二十四の瞳」木下監督の生誕100年で映画製作やイベント続々

[ 2012年3月15日 19:32 ]

 映画「二十四の瞳」で知られる故木下恵介監督の生誕100年を記念し、松竹と関連自治体が東京都内で15日、監督にまつわる映画の製作やイベント概要を発表した。

 日本初の長編カラー映画「カルメン故郷に帰る」と田中絹代主演の「楢山節考」をデジタル修復し、「二十四の瞳」とともに国内外の映画祭などで特集上映。記念館がある出身地・浜松市や、「二十四の瞳」の舞台となった香川県・小豆島でも記念展やコンサートなどを開催する。

 松竹の迫本淳一社長は「日本が苦しい状況にある中、監督の温かい目線が明日への活力になる」と意義を強調した。

 鈴木康友浜松市長は「浜松人の『やらまいか精神』で常に新しいことに挑戦した功績を発信したい」とし、塩田幸雄小豆島町長は「『二十四の瞳』がなかったら今の小豆島はない。名作を生んだ監督に感謝したい」と話した。

 木下監督は1912年12月生まれ、98年に86歳で亡くなった。

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2012年3月15日のニュース