ファミリー勢ぞろいで“幕” 「水戸黄門」ラストは13・9%

[ 2011年12月20日 10:00 ]

「水戸黄門」クランクアップ時の(前列左から)佐々木助三郎役の東幹久、5代目黄門役の里見浩太朗、渥美格之進役の的場浩司(後列左から)内藤剛志、林家三平、雛形あきこ

 1969年に放送を開始したTBSの長寿時代劇「水戸黄門」(月曜後8・00)が19日放送の「水戸黄門最終回スペシャル」で42年の歴史に幕を下ろした。最終回スペシャルの視聴率は13・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが20日に判明。最終回は午後7時からの2時間のスペシャル版で放送された。

 69年8月4日に放送開始した同作は、黄門一行が悪人を懲らしめる痛快で、分かりやすいストーリーが人気となった。「この紋所が目に入らぬか!」などの名せりふで親しまれ、放送回数は全1227回。「黄門さま」をはじめ、「助さん」「格さん」「うっかり八兵衛」などキャラクターも人気を集めた。79年2月5日放送の第9部最終回では43・7%をマークしたが、最近では視聴率も低迷していた。7月から先週まで放送されていた第43部でも、終始10%前後と伸びず、全21話の平均は9・7%だった。

 主人公の水戸光圀役は初代の東野英治郎さん(享年86)、西村晃さん(享年74)、佐野浅夫(86)、石坂浩二(70)と続き、最後となった5代目の里見浩太朗(75)は71年~88年に佐々木助三郎役で熱演し、02年から黄門役を務めていた。

 最終回スペシャルは、第43部の最後の旅から戻って数年後の水戸老公一行の活躍を描いたもので、助さん(東幹久・42)の結婚式や父親となった格さん(的場浩司・42)のシーンなども見られた。神田正輝(60)、西岡徳馬(65)、西川きよし(65)、みのもんた(67)、佐藤めぐみ(27)ら豪華なゲストが多数出演したほか、歴代の格さん役の横内正(70)、大和田伸也(64)、伊吹吾郎(65)、3代目助さんのあおい輝彦(63)、八兵衛役の高橋元太郎(70)らが新たな配役で出演するなど、オールスター勢ぞろいだった。

 また、名物シーンとして人気を集めた女忍者・疾風のお娟役の由美かおる(61)の201回目となる入浴シーンも久々に復活した。さらには、おなじみの印籠も2度登場し、横内ら歴代の“格さん”から現“格さん”(的場)へリレー形式で渡されるという最終回らしいスペシャルな演出も見られた。

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2011年12月20日のニュース