2歳愛娘支えに…りえ“蜷川灰皿”受けて立つ!

[ 2011年11月20日 06:00 ]

「下谷万年町物語」発表会見に出席し笑顔を見せる宮沢りえ

 宮沢りえ(38)主演の舞台「下谷万年町物語」(来年1月6日~2月12日、東京・Bunkamuraシアターコクーン)の製作発表会見が19日、都内で行われた。りえにとって初の蜷川幸雄氏(76)演出の舞台。「子供の笑顔が一番のエネルギー」と最愛の長女(2)の存在を支えにスパルタの稽古に挑むつもりだ。

 「下谷万年町物語」は原作の唐十郎氏(71)が幼少期を過ごした下谷万年町(東京都台東区)を舞台に力強く生きる人々を描いた作品で、31年ぶりの再演。りえは男装の麗人役で「歌も踊りもあってプレッシャーの大きな役なので、崖から飛び降りるような気持ちで出演を決めました」と覚悟を語った。

 新春の舞台は、09年に長女を授かりながら出演した野田秀樹演出の「パイパー」以来で、りえにとっては縁起の良い公演。同年5月に生まれた長女は現在2歳半。周囲には「私にも主人にも似ている」と笑顔で明かしており、来年の七五三の着物も注文するなど大切に育てている。

 わが子の存在がママを強くさせているようで「芝居は孤独なものなので、家に帰ってホッとできる場所があるのは幸せです」と強調。来月上旬から始まるスパルタ稽古にも臆するところは全くなく、気に入らない演技には物を投げつけるという蜷川伝説にも「灰皿でも何でも飛んでこいという気持ちで臨みたい」と胸を張った。

 そんなりえに、蜷川氏は「俺以外の舞台には随分たくさん出ているなと思っていた」と“嫌み節”のジョークで宣戦布告。稽古場が戦場と化しそうな雰囲気に、蜷川作品の常連の藤原竜也(29)は「椅子が飛んできたこともある」とあおったが、りえは「ウフフ」とほほ笑むばかり。巨匠との対決が本当に待ち遠しい様子だった。

続きを表示

2011年11月20日のニュース