不適切テロップで東海テレビ「ぴーかんテレビ」当面休止

[ 2011年8月5日 18:27 ]

 情報番組「ぴーかんテレビ」で岩手県産米の視聴者プレゼントの当選者を「怪しいお米セシウムさん」などとするテロップを表示した問題で、東海テレビ放送の浅野碩也社長は5日夕の特別番組で「岩手、福島の方々などにご迷惑をお掛けしました」と謝罪した。同社は当分の間、番組を休止するとしている。

 特別番組での説明によると、テロップはリハーサル用としてコンピューターグラフィックス(CG)会社の男性スタッフが作成。テロップを流すタイミングを管理するタイムキーパーが番組前日の3日と当日の4日、不適切な表現について男性スタッフに訂正を求めたが、このスタッフは放置したという。

 本来はタイムキーパーがCG画面を印刷し、複数の番組スタッフでチェックするが、今回は印刷しなかった。「ごく一部のスタッフしか知らなかったことが大きな問題」とし、プロデューサーら制作幹部の管理の甘さも認めた。今後、あらためて検証番組を放送するという。

 ぴーかんテレビは1998年に放送開始。平日午前の放送で、5%台の視聴率があるという。今回の問題で、同社には5日夕までに800件近い苦情や問い合わせがあった。

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2011年8月5日のニュース