総選挙不動2トップ 前田敦子が1位奪冠!

[ 2011年6月10日 06:00 ]

AKB総選挙1位に返り咲いた前田敦子(左)と抱き合う大島優子

第3回AKB48選抜総選挙

 AKB48が新シングル(曲題未定、8月24日発売)を歌う選抜メンバーを決める「第3回AKB48選抜総選挙」の開票イベントが9日、日本武道館(東京都千代田区)で開催され、前田敦子(19)が1位に返り咲いた。2位は大島優子(22)。昨年8位だった柏木由紀(19)が3位に躍進し、研究生の大場美奈(19)がランクインするなど新風も吹いた。

 AKB48の“顔”が1位に返り咲いた。

 2位の名前がコールされた瞬間、すがすがしい笑顔で席を立ち上がった大島。その裏で、前田は泣き崩れていた。嗚咽(おえつ)する声が聞こえてきそうなぐらい。大島があいさつする間も、自分の名前が呼ばれても、涙は止まらなかった。

 フラフラになりながら壇上に上がった前田は「皆さん本当にありがとうございました。本当にうれしいです」と声をうわずらせ、涙を流したままのあいさつ。「この1年間はいろんなことを考えて毎日生活してきました。どこかで孤独と闘いながら毎日過ごしてきました」。選挙前には「結果は気にしない」と話していた前田も、人一倍プレッシャーを感じていた。

 前田は昨年の選挙後、日本テレビのドラマ「Q10」にヒロイン役で出演。今月4日には主演映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの“マネジメント”を読んだら」が公開。22日にはシングル「Flower」でソロ歌手デビュー。初回出荷予定の40万枚はCD不況の中で驚異的な数字だ。7月にはフジテレビの主演ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~」がスタート。総合プロデューサーの秋元康氏が示すAKB48の立ち位置である「芸能界の登竜門」を見事に体現している。

 昨年の総選挙で2位となった際「実は少しホッとしている自分がいます。私はうまくできなかったみたい」と素直な思いも明かした。センターの重圧から解放された前田は伸び伸びと活動。しっかりと足場を固めてきただけに、今年は「胸を張ってセンターで頑張る」と宣言した。

 壇上ではファンに1つお願いをした。「私のことはキライでもAKBのことをキライにならないでください」。AKBの顔だからこそ言えたファンへの願いだった。

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