サンドウィッチマン「東北魂」で2億9722万円

[ 2011年5月28日 06:00 ]

宮城県の村井嘉浩知事(左)に義援金の小切手を手渡したお笑いコンビ「サンドウィッチマン」

 東日本大震災で被災した仙台市出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」が27日、宮城県庁で村井嘉浩知事に会い、義援金9000万円を手渡した。2人が震災直後に開設した口座への募金などで集まった義援金の総額は2億9722万2544円。岩手、福島など被災各県への配分も決めており、2人は「本当に凄い額になった」と感激している。

 伊達みきお(36)と富澤たけし(37)は県庁を訪れ村井知事と面会。胸に「東北魂」とプリントされたTシャツ姿で9000万円の小切手を手渡すと、知事は「しっかりと被災者の手に届くようにします」と笑顔で受け取った。

 2人は震災発生当日の3月11日、震度6弱を観測した宮城県気仙沼市でテレビ番組のロケ中に被災。ブログで被災地の情報を発信し続け、同16日には義援金を集めるための口座「東北魂義援金」を開設。被災地をたびたび訪れ、今月20日には都内で「東北魂チャリティーライブ」を行うなど支援に力を入れてきた。

 口座は、全国の2万6297人から振り込みを受けた。これに、2人と所属事務所からの1000万円や、お笑いタレント仲間らからの寄付、チャリティーライブの収益金や「東北魂」Tシャツ(1枚1500円)の売り上げなどを合わせ、総額2億9722万2544円となった。

 まとまった額の義援金をなるべく早く、直接被災地に渡したいという2人の希望で、村井知事とスケジュールを調整しこの日の面会が実現。2人は「全国の人が協力してくれて、本当に凄い額になった」と報告。村井知事は「被害状況を発信し続けてもらってありがたい」と感謝していた。

 義援金は宮城のほか、岩手県に6000万円、福島県に5722万2544円、青森、茨城、千葉の3県に3000万円ずつを配分する。震災の被害状況を考慮し、分配額を決めたという。

 伊達は同日夕にブログを更新し、村井知事に義援金を手渡したことを報告。「全国からの熱い気持ちが早く個人の手元に届いてほしい」とつづっている。

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2011年5月28日のニュース