手塚治虫氏「人間昆虫記」美波主演でドラマ化

[ 2011年5月5日 06:00 ]

手塚治虫氏の「人間昆虫記」(C)手塚プロ

 手塚治虫氏の漫画「人間昆虫記」が衛星放送WOWOWで連続ドラマ化される。同作の映像化は、アニメも含めて初めて。うぶな女子高生が、本能の赴くままに周囲の人間の才能を奪い、女優、脚本家、デザイナー、作家へと変身。まるで昆虫が卵から幼虫、さなぎ、成虫へと変態していくように描かれていく。

 主人公の十村十枝子(とむら・としこ)役は女優の美波(24)。制作陣が「“脱皮”するたびにいい女になっていく十枝子にぴったり」とラブコール。家族中で手塚ファンという美波は「手塚さんの漫画を実際に演じられるなんてうれしい」と快諾した。

 共演の北村有起哉(37)、鶴見辰吾(46)らのほか、松永京子(29)との女性同士のラブシーンにも挑戦。07年に蜷川幸雄氏(75)が演出した舞台「エレンディラ」でヌードを披露しているだけに、芝居度胸は満点。関係者も「チョウが変態していくように美しく、時には、カマキリのメスがオスを食べるようにあやしかった」と絶賛している。

 手塚氏は大の虫好きで、ペンネームの「治虫」を肉食の甲虫「オサムシ」からとったほど。それだけに同作は思い入れの深い作品と言われ、ファンの間ではカルト的な人気を誇ってきた。美波も作品の世界観を十分に理解。「登場人物が虫のようにうごめいているドラマに仕上がってます」とPRしている。

続きを表示

2011年5月5日のニュース